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つらい股関節痛に効くツボの種類とは?痛みの原因別アプローチで緩和を目指す

つらい股関節痛にお悩みではありませんか?

 

日常生活に影響する痛みは、適切なセルフケアで和らげることが可能です。

 

この記事では、あなたの股関節痛の原因を特定し、その原因に合わせた効果的なツボの種類と正確な場所、そして正しい押し方を詳しく解説します。

 

ツボ押しは、筋肉の緊張緩和や血行促進に繋がり、ご自宅で手軽に実践できる緩和策です。

 

この記事を読むことで、安全に痛みを和らげるためのツボの知識を身につけ、さらにツボと合わせて取り入れたいストレッチや姿勢改善のヒントまで、股関節痛の緩和に役立つ情報が手に入ります。

 

日々の生活をより快適に送るための一歩を踏み出しましょう。

 

1. 股関節痛に悩むあなたへ ツボで痛みを和らげる可能性

 

股関節の痛みは、立ち上がる、歩く、座るといった日常生活のあらゆる動作に影響を及ぼし、そのつらさは計り知れません。

 

慢性的な痛みに悩まされ、どうにかしたいと願う方は少なくないでしょう。

 

病院での治療やリハビリテーションはもちろん重要ですが、ご自身でできるケアとして、古くから伝わる「ツボ押し」に注目してみませんか。

 

ツボへのアプローチは、股関節の痛みを和らげるための一つの可能性を秘めています。

 

東洋医学の知恵に基づくツボ押しは、身体の特定の部位を刺激することで、気の流れや血行を整え、身体が本来持つ自然治癒力を高めると考えられています。

 

股関節痛の場合、関連するツボを刺激することで、周囲の筋肉の緊張をほぐし、血流を改善し、結果として痛みの軽減につながることが期待できるのです。

 

これは、西洋医学的なアプローチとは異なる視点から、身体のバランスを整え、不調を和らげることを目指すものです。

 

ツボ押しは、特別な道具を必要とせず、ご自身の指や手のひらで手軽に行える点が大きな魅力です。

 

自宅や職場で、空いた時間に実践できるため、日々のセルフケアとして継続しやすいというメリットがあります。

 

継続的なツボ押しは、股関節周辺の筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進することで、痛みの発生を予防したり、すでに感じている痛みを和らげたりする効果が期待できます。

 

この章では、股関節痛にツボ押しがどのように役立つのか、その基本的な考え方と、ご自身で痛みを和らげるためのセルフケアとしてのツボ押しの可能性について詳しく解説します。

 

ツボ押しは、決して万能な解決策ではありませんが、日々のケアに取り入れることで、つらい痛みの緩和に繋がり、より快適な生活を送るための一助となるかもしれません。

 

次の章以降で、股関節痛に効果的なツボの種類や具体的な押し方、そして痛みの原因に応じたアプローチ法を詳しくご紹介していきます。

 

 

2. 股関節痛の主な原因とツボで緩和が期待できるケース

 

股関節痛は、日常生活の質を大きく低下させるつらい症状です。

 

その原因は多岐にわたり、一概に「これ」と特定することは難しい場合もあります。

 

しかし、ご自身の痛みの種類や状況を理解することで、ツボ押しによるアプローチが有効なケースも少なくありません。

 

ここでは、股関節痛の主な原因を解説し、それぞれの場合においてツボ押しがどのように痛みの緩和に役立つのか、その可能性について詳しくご紹介いたします。

 

 

2.1 変形性股関節症による痛み

 

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、骨が変形することで痛みが生じる病態です。

 

初期段階では立ち上がりや歩き始めに痛みを感じることが多く、進行すると安静時にも痛みが現れることがあります。

 

ツボ押しは、この病気の根本治療ではありませんが、関節周囲の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、痛みの軽減や可動域の改善に貢献する可能性があります。

 

特に、股関節の動きをサポートする筋肉の柔軟性を保つことは、関節への負担を減らす上で非常に重要です。

 

ツボ押しによってこれらの筋肉がリラックスすることで、痛みの悪循環を断ち切り、日常生活の快適さを取り戻す手助けとなることが期待されます。

 

 

2.2 筋肉疲労や炎症による痛み

 

スポーツや長時間の立ち仕事、座りっぱなしの生活などにより、股関節周囲の筋肉に過度な負担がかかると、疲労が蓄積し、炎症を起こして痛みにつながることがあります。

 

特に、お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋など)や太ももの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)、股関節の深部にある腸腰筋などは、股関節の動きに大きく関わるため、疲労が蓄積しやすい部位です。

 

このような筋肉の疲労や炎症による痛みに対しては、ツボ押しが非常に有効なアプローチとなり得ます。

 

ツボ刺激によって筋肉の緊張がほぐれ、血行が促進されることで、疲労物質の排出が促され、炎症の鎮静化につながります。

 

これにより、筋肉の柔軟性が回復し、痛みが和らぐことが期待できます。

 

 

2.3 姿勢の悪さや体の歪みからくる痛み

 

日頃の姿勢の悪さや体の歪みも、股関節痛の大きな原因となることがあります。

 

例えば、猫背や反り腰、片足に体重をかける癖、足を組む癖などは、骨盤の傾きやねじれを引き起こし、股関節に不均等な負担をかけます。

 

これにより、特定の筋肉に過度な緊張が生じたり、関節の動きが制限されたりして、痛みを引き起こすことがあります。

 

 

ツボ押しは、直接的に姿勢を矯正するものではありませんが、姿勢の悪さによって緊張している筋肉を緩め、血行を改善することで、体のバランスを整える手助けとなります。

 

特に、骨盤周りや股関節に影響を与える筋肉のツボを刺激することで、体の歪みによる負担を軽減し、痛みの緩和につながる可能性があります。

 

以下に、股関節痛の主な原因と、それに対するツボ押しの期待できる効果をまとめました。

 

股関節痛の主な原因 ツボ押しで期待できる効果
変形性股関節症(初期・中期) 関節周囲の筋肉の緊張緩和血行促進、痛みの軽減、可動域の改善
筋肉疲労や炎症 筋肉の緊張緩和血行促進、疲労物質の排出促進、炎症の鎮静化、柔軟性の回復
姿勢の悪さや体の歪み 姿勢の悪さによる筋肉の緊張緩和血行改善、体のバランス調整の補助

2.4 ツボ押しが適さないケースと注意点

 

ツボ押しは多くの股関節痛の緩和に役立つ可能性がありますが、すべての場合に適しているわけではありません。

 

誤った自己判断や不適切なツボ押しは、症状を悪化させる危険性もあります。

 

安全にツボ押しを行うためには、以下の点に注意し、ご自身の体の状態をよく観察することが重要です。

 

2.4.1 ツボ押しを避けるべき状況

 

  • 急性の激しい痛みや腫れ、熱感がある場合: 炎症が強く起きている可能性があり、ツボ押しによって悪化する恐れがあります。すぐに専門家にご相談ください。
  • 骨折や脱臼の疑いがある場合: 強い外力による痛みや変形がある場合は、ツボ押しは絶対に避けてください。
  • 皮膚に傷、炎症、湿疹などがある部位: 皮膚の状態が悪い箇所への刺激は、感染症のリスクを高めることがあります。
  • 発熱や体調不良がある場合: 全身の倦怠感がある時や、感染症の疑いがある時は、ツボ押しを控え、安静にしてください。
  • 特定の疾患をお持ちの場合: 糖尿病、心臓病、高血圧、悪性腫瘍など、持病がある方は、ツボ押しを行う前に必ず専門家にご相談ください。特に妊娠中の方も注意が必要です。
  • 痛みの原因が不明な場合: 股関節痛には、内臓疾患や神経疾患など、ツボ押しでは対処できない原因が隠れていることもあります。自己判断せず、まずは専門家による診断を受けることが大切です。

 

ツボ押しはあくまでセルフケアの一環であり、医療行為に代わるものではありません。

 

痛みが改善しない場合や、症状が悪化する場合には、迷わず専門家にご相談ください。

 

ご自身の股関節痛の原因を正確に把握し、適切な対処法を選択することが、安全かつ効果的な緩和への第一歩となります。

 

 

3. 股関節痛に効果的なツボの種類と場所 徹底解説

 

股関節の痛みは、日常生活に大きな影響を及ぼします。

 

ここでは、股関節痛の緩和に役立つとされる主要なツボを、その場所と期待できる効果、そして正しい押し方とともに詳しくご紹介します。

 

ご自身の痛みの種類や部位に合わせて、適切なツボを見つけてみましょう。

 

 

3.1 太ももやお尻周辺のツボ

 

股関節周辺の痛みは、お尻や太ももの筋肉の緊張が原因であることが多く、これらの部位にあるツボを刺激することで、筋肉の緩和や血行促進が期待できます。

 

特に、股関節の動きに関わる大きな筋肉が集まっているため、このエリアのツボは重要です。

 

3.1.1 環跳 ツボの場所と押し方

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
環跳(かんちょう) お尻のえくぼ、大転子と仙骨を結んだ線の外側1/3のくぼみ 股関節の痛み、坐骨神経痛、お尻の筋肉の緊張緩和、下肢の疲労やしびれ

 

環跳(かんちょう)は、お尻の深い部分に位置する重要なツボです。

 

股関節の動きと密接に関わるお尻の筋肉(大殿筋、中殿筋など)の緊張を和らげ、股関節の可動域の改善や痛みの緩和に役立つとされています。

 

特に、股関節の外側や深部に感じる痛み、坐骨神経痛によるお尻から足にかけてのしびれや痛みに効果が期待できます。

 

 

【場所】

横向きに寝て、股関節を軽く曲げた状態でお尻を触ると、最も突き出た骨(大転子)と、お尻の中央にある仙骨の上部を結んだ線の、大転子から約1/3外側にあるくぼみです。

 

お尻にえくぼができる部分を目安に探してみてください。

 

指で押すと、ズーンと響くような感覚があるかもしれません。

 

 

【押し方】

親指の腹、または握りこぶしの指の関節を使って、心地よいと感じる程度の強さでゆっくりと圧をかけます。

 

息を吐きながら5秒ほど押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜きます。

 

これを5回程度繰り返しましょう。

 

深い筋肉にアプローチするため、少し強めに感じるかもしれませんが、痛みを感じるほど強く押すのは避けてください。

 

テニスボールなどを利用して、仰向けに寝て刺激することも効果的です。

 

 

3.1.2 風市 ツボの場所と押し方

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
風市(ふうし) 太ももの外側、大転子の下4横指(指4本分) 太ももの外側の痛みやしびれ、下肢の疲労、股関節の外側の不調、冷え

 

風市(ふうし)は、太ももの外側に位置し、下肢の筋肉の緊張や血行不良からくる股関節の痛み、特に外側の痛みに効果が期待できるツボです。

 

立ち仕事が多い方や、長時間座っていることで太ももの外側が張る方、股関節を外側に開く動作で痛みを感じる方におすすめです。

 

 

【場所】

まっすぐ立った状態で、腕を自然に下ろしたとき、中指の先端が太ももの外側に触れる部分が目安です。

 

具体的には、お尻の横の突き出た骨(大転子)から真下に指4本分(横指)下がった太ももの外側のくぼみにあります。

 

このあたりは、腸脛靭帯という硬い組織が通っているため、そのすぐ横の柔らかい部分を探すと良いでしょう。

 

 

【押し方】

親指の腹や、人差し指から中指の腹を使って、少し圧痛を感じる程度の強さでゆっくりと押します。

 

息を吐きながら3〜5秒押し、息を吸いながら力を抜きます。

 

これを5〜10回繰り返しましょう。

 

座った状態や横向きに寝た状態でも押しやすいツボです。

 

太ももの外側全体を手のひらでさするようにマッサージするのも効果的です。

 

 

3.1.3 承扶 ツボの場所と押し方

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
承扶(しょうふ) お尻と太ももの境目の中央 お尻から太もも裏の痛み、坐骨神経痛、ハムストリングスの緊張緩和、下肢の疲労

 

承扶(しょうふ)は、お尻と太ももの境目にあるツボで、お尻から太ももの裏側にかけての痛みや、坐骨神経痛の緩和に役立つとされています。

 

特に、長時間座っていることでお尻や太ももの裏が張る方、股関節を深く曲げたときに痛みを感じる方、階段の上り下りで不調を感じる方におすすめです。

 

 

【場所】

お尻と太ももの境目にある横じわの中央に位置します。

 

立った状態でかかとを上げたり、座った状態でお尻の筋肉を緩めると探しやすくなります。

 

左右対称に存在します。

 

 

【押し方】

親指の腹、または指の関節を使って、ゆっくりと圧をかけます。

 

息を吐きながら3〜5秒押し、息を吸いながら力を抜きます。

 

これを5回程度繰り返します。

 

座った状態で、手のひらを下にしてお尻の下に差し込むようにして押すこともできます。

 

無理な力を加えずに、心地よい刺激を感じる程度に留めましょう。

 

お風呂に入りながら、温めつつ押すのも良いでしょう。

 

 

3.2 腰や仙骨周辺のツボ

 

股関節の痛みは、腰や骨盤の歪み、またはその周辺の筋肉の緊張からくることも少なくありません。

 

腰や仙骨周辺のツボを刺激することで、骨盤のバランスを整え、股関節への負担を軽減する効果が期待できます。

 

特に、股関節と腰は神経学的にも密接な関係があります。

 

 

3.2.1 仙骨の周りのツボ 痛み緩和へのアプローチ

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
仙骨の周りのツボ お尻の中央にある平らな骨(仙骨)の周囲 骨盤内の血行促進、自律神経の調整、下肢の冷えやだるさの緩和、股関節への影響

 

仙骨は骨盤の中央に位置する大きな骨で、その周囲には多くの神経が通っています。

 

この仙骨周辺を刺激することで、骨盤内の血行が促進され、股関節への栄養供給が改善されるとともに、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

 

特に、股関節の深部に感じる鈍い痛みや、下肢の冷えを伴う股関節痛に有効です。

 

また、仙骨の動きが硬いと股関節にも負担がかかりやすくなります。

 

 

【場所】

お尻の中央にある逆三角形の平らな骨が仙骨です。

 

その仙骨の縁に沿って、指の腹で触れてみて、特に硬くなっていたり、圧痛を感じる部分がツボの目安となります。

 

仙骨の上部から下部まで、幅広く探してみてください。

 

特に、仙骨と腸骨(骨盤の左右の骨)の境目あたりが重要です。

 

 

【押し方】

仰向けに寝て、テニスボールやゴルフボールを仙骨の下に置いて、ゆっくりと体重をかける方法が効果的です。

 

または、両手の親指の腹を使って、仙骨の縁をなぞるように、心地よい強さでゆっくりと押していきます。

 

深い呼吸を意識しながら、各ポイントを30秒〜1分程度刺激しましょう。

 

お風呂で温めながら、シャワーの水圧で刺激するのも良いでしょう。

 

 

3.2.2 大腸兪 ツボの場所と押し方

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
大腸兪(だいちょうゆ) 腰骨(腸骨稜)の最も高い部分を結んだ線の、背骨から左右に指2本分外側 腰痛の緩和、下肢の冷えやだるさ、坐骨神経痛、股関節の関連痛、消化器系の調整

 

大腸兪(だいちょうゆ)は、腰に位置するツボですが、腰と股関節は密接に関連しているため、腰の緊張を和らげることで股関節への負担を軽減する効果が期待できます。

 

特に、股関節の痛みが腰からきていると感じる場合や、腰痛を伴う股関節痛に有効です。

 

また、消化器系の不調が全身のバランスに影響を与えることもあるため、その改善も期待できます。

 

 

【場所】

ウエストラインの少し下、腰骨(腸骨稜)の最も高い部分を結んだ線と、背骨が交わる点から、左右に指2本分(約3〜4cm)外側に位置します。

 

左右対称にあり、押すと少し鈍い痛みや響きを感じることがあります。

 

 

【押し方】

親指の腹、または握りこぶしの指の関節を使って、ゆっくりと圧をかけます。

 

息を吐きながら3〜5秒押し、息を吸いながら力を抜きます。

 

これを5回程度繰り返します。

 

腰を反らせすぎないように注意し、座った状態や横向きに寝た状態でも押しやすいツボです。

 

温めながら押すと、より効果が期待できます。カイロを貼るのも良いでしょう。

 

 

3.3 足や下腿のツボ

 

股関節の痛みは、足や下腿の筋肉の緊張や血行不良が原因で起こることもあります。

 

これらの部位のツボを刺激することで、下肢全体の血行を改善し、股関節への負担を間接的に軽減することが期待できます。

 

足元からのバランスの崩れが股関節に影響を与えることも多いため、足のケアも重要です。

 

 

3.3.1 委中 ツボの場所と押し方

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
委中(いちゅう) 膝の裏の横じわの中央 下肢全体の血行促進、坐骨神経痛、膝の痛み、足のむくみ、股関節の関連痛

 

委中(いちゅう)は、膝の裏に位置するツボで、下肢全体の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

 

特に、股関節の痛みが下肢全体の疲労や血行不良と関連している場合、また坐骨神経痛による下肢のしびれや痛みに有効とされています。

 

長時間の立ち仕事や歩行で足が疲れた時にもおすすめです。

 

 

【場所】

膝の裏側にある横じわの中央に位置します。

 

膝を軽く曲げた状態で探すと、くぼみがあり見つけやすいです。

 

このツボは、下肢の神経や血管が集中している場所でもあります。

 

 

【押し方】

両手の親指の腹を使って、膝の裏のくぼみを挟むようにしてゆっくりと圧をかけます。

 

息を吐きながら3〜5秒押し、息を吸いながら力を抜きます。

 

これを5回程度繰り返します。

 

デリケートな部分なので、強く押しすぎないように注意し、心地よいと感じる程度の刺激に留めましょう。

 

お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的です。

 

膝裏を優しく揉みほぐすようにマッサージするのも良いでしょう。

 

 

3.3.2 足三里 ツボの場所と押し方

 

ツボの名称 場所の目安 期待できる効果
足三里(あしさんり) 膝のお皿のすぐ下にある外側のくぼみから指4本分下 全身の疲労回復、下肢の強化、胃腸の調子を整える、股関節の関連痛、免疫力の向上

 

足三里(あしさんり)は、「万能のツボ」とも呼ばれ、全身の疲労回復や体調を整える効果が期待できます。

 

下肢の血行促進や筋肉の強化にも繋がり、間接的に股関節の負担を軽減する効果が期待できます。

 

特に、全身の倦怠感や胃腸の不調を伴う股関節痛に有効です。

 

足元から全身のバランスを整えることで、股関節への負担を減らすことにも繋がります。

 

 

【場所】

膝のお皿のすぐ下にある外側のくぼみ(外膝眼)から、脛骨(すねの骨)の外縁に沿って指4本分(横指)下がった部分に位置します。

 

少し外側に張り出した筋肉のくぼみを探してみてください。押すと、足全体に響くような感覚があるかもしれません。

 

 

【押し方】

親指の腹、または人差し指から中指の腹を使って、心地よいと感じる程度の強さでゆっくりと圧をかけます。

 

息を吐きながら3〜5秒押し、息を吸いながら力を抜きます。

 

これを5〜10回繰り返します。毎日継続して刺激することで、全身の調子を整える効果も期待できます。

 

座った状態でも立った状態でも押しやすいツボです。

 

 

4. 痛みの原因別 股関節痛ツボのアプローチ法

 

股関節の痛みは、その原因によってアプローチすべきツボや考え方が異なります。

 

ここでは、代表的な痛みの原因ごとに、効果的なツボとその押し方、そしてツボを活用した緩和の考え方をご紹介します。

 

ご自身の痛みの種類に合わせたツボケアで、より効果的な緩和を目指しましょう。

 

 

4.1 変形性股関節症による痛みに効くツボ

 

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで起こる慢性的な痛みです。

 

ツボ押しだけで病状が改善するわけではありませんが、痛みの緩和や周囲の筋肉の緊張を和らげることには効果が期待できます

 

特に、股関節の動きをサポートする筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進することが重要です。

 

変形性股関節症による痛みの場合、股関節周辺の血行を促進し、硬くなった筋肉を和らげるツボを中心にアプローチします。

 

ツボの名前 期待できる効果とアプローチ
環跳(かんちょう) 股関節の動きを司る大臀筋や中臀筋の緊張を和らげ、血行を促進します。股関節の深部の痛みにアプローチし、股関節の可動域の改善にも繋がることが期待できます
承扶(しょうふ) お尻の筋肉の深部にあり、坐骨神経痛の緩和にも用いられます。

股関節後方の痛みに有効で、お尻から太もも裏にかけての張りを和らげます

風市(ふうし) 太ももの外側の筋肉の緊張を和らげ、股関節の可動域の改善に繋がります。

特に、太ももの外側の張りや、股関節を外側に開く動作での痛みに有効です

仙骨の周りのツボ 骨盤の歪みを整え、股関節への負担を軽減します。

特に、仙骨の周囲は自律神経のバランスにも関わるため、痛みのストレス緩和にも役立ちます

骨盤全体の安定性を高めることで、股関節への負荷を分散させることを目指します。

 

これらのツボをじんわりと温めるように、心地よい強さで刺激することが大切です。

 

無理な刺激は避け、痛みが強い場合は専門家にご相談ください。

 

日々のセルフケアで、痛みのサイクルを断ち切り、快適な日常生活を取り戻す一助となるでしょう。

 

 

4.2 筋肉の緊張や疲労からくる痛みに効くツボ

 

長時間の立ち仕事や座り仕事、運動不足や過度な運動などにより、股関節周囲の筋肉(大臀筋、中臀筋、腸腰筋、内転筋群など)が緊張したり疲労したりすることで、痛みが生じることがあります。

 

このタイプの痛みには、筋肉の緊張を緩和し、血行を改善するツボが特に有効です。

 

筋肉の緊張や疲労からくる股関節痛には、関連する筋肉の血流を促し、柔軟性を取り戻すツボを重点的に刺激します。

 

 

ツボの名前 期待できる効果とアプローチ
環跳(かんちょう) 股関節を安定させる重要な筋肉群の緊張をほぐし、疲労回復を促します。

股関節の動きの要となる部分の血行を改善し、深部の疲労を取り除きます

風市(ふうし) 太ももの外側の張りや痛みを和らげ、股関節の動きをスムーズにします。

特に、歩行時の股関節の外側への負担を軽減する効果が期待できます

承扶(しょうふ) お尻から太もも裏にかけての筋肉の緊張を緩和し、股関節の負担を軽減します。

ハムストリングスや大臀筋の柔軟性向上に役立ちます

大腸兪(だいちょうゆ) 腰部の筋肉の緊張を和らげ、骨盤の安定に寄与します。

腰と股関節は密接に関連しており、腰の緊張が股関節に影響している場合に特に有効です

委中(いちゅう) 太もも裏から膝裏にかけての筋肉の緊張を緩和し、下肢全体の血行を改善します。

下肢全体の筋肉の疲労回復を促し、股関節への負担を間接的に軽減します

足三里(あしさんり) 全身の疲労回復や下肢の血行促進に効果的で、股関節への負担を軽減し、自己回復力を高めます

消化器系の不調からくる下肢の倦怠感にもアプローチします。

 

これらのツボを刺激することで、筋肉のコリがほぐれ、股関節の可動域が広がり、痛みが軽減されることが期待できます

 

ツボ押しと合わせて、軽いストレッチや入浴で体を温めることも効果的です。

 

日々のケアで、筋肉の柔軟性を保ち、疲労を溜めないように心がけましょう。

 

 

4.3 坐骨神経痛を伴う股関節痛に効くツボ

 

坐骨神経痛は、お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが生じる症状で、股関節痛と同時に現れることがあります。

 

この場合、坐骨神経の走行に沿ったツボや、神経を圧迫している可能性のある筋肉の緊張を和らげるツボにアプローチすることが重要です。

 

坐骨神経痛を伴う股関節痛には、神経の圧迫を和らげ、血流を改善することで、痛みやしびれの緩和を目指します

 

ツボの名前 期待できる効果とアプローチ
環跳(かんちょう) 坐骨神経が走行するお尻の深部にあるツボで、梨状筋などの緊張を和らげ、神経への圧迫を軽減します。

坐骨神経痛の代表的なツボであり、お尻の深部の痛みに直接アプローチします

承扶(しょうふ) お尻と太ももの境目に位置し、坐骨神経の痛みやしびれを和らげるのに役立ちます。

太ももの裏側に広がる痛みやしびれに有効です

委中(いちゅう) 膝の裏にあり、坐骨神経が通るルート上のツボです。

下肢全体の血行を促進し、神経の炎症を鎮める効果が期待できます

特に、ふくらはぎや足先への痛みやしびれがある場合に有効です。

仙骨の周りのツボ 仙骨部には自律神経が集中しており、この部位のツボを刺激することで、神経の興奮を鎮め、痛みの緩和に繋がることがあります。

骨盤内の血流を改善し、神経の働きを整えることを目指します

 

これらのツボを刺激する際は、特に坐骨神経の走行を意識し、痛みやしびれが和らぐような感覚があるかを確認しながら行いましょう。

 

症状が強い場合や、セルフケアで改善が見られない場合は、専門家にご相談ください。

 

神経症状を伴う痛みは、無理な刺激を避け、慎重にケアを進めることが大切です。

 

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5. ツボ押しの基本と注意点 安全に効果を高めるために

 

股関節の痛みを和らげるためにツボ押しは有効な手段ですが、その効果を最大限に引き出し、かつ安全に行うためには、いくつかの基本的なルールと注意点を守ることが大切です。

 

誤った方法で行うと、かえって症状を悪化させたり、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。

 

ここでは、ツボ押しの正しいやり方と、避けるべき状況について詳しく解説します。

 

 

5.1 ツボ押しの正しい強さと時間

 

ツボ押しは、ただ強く押せば良いというものではありません。

 

効果的な刺激を与えるためには、適切な強さと時間を意識することが重要です。

 

強さの目安は「痛気持ちいい」と感じる程度です。決して我慢できないほどの痛みを感じるまで強く押すのは避けてください。

 

強すぎる刺激は、筋肉を傷つけたり、かえって緊張させてしまうことがあります。

 

心地よいと感じる範囲で、じんわりと圧を加えていくイメージです。

 

ツボを押す際は、親指の腹や指の腹全体を使い、垂直にゆっくりと圧をかけます。

 

爪を立てたり、一点に集中しすぎる押し方は避けましょう。

 

ツボ押しグッズを使用する場合も、力を入れすぎないように注意が必要です。

 

時間については、1箇所につき3秒から5秒程度を目安に、ゆっくりと圧を加え、ゆっくりと力を抜く動作を数回繰り返します。

 

これを1セットとし、気になるツボをいくつか組み合わせて、全体で5分から10分程度行うのが効果的です。

 

毎日継続することで、より効果を実感しやすくなります。

 

また、ツボを押す際には、深い呼吸と連動させると良いでしょう。

 

息をゆっくりと吐きながらツボを押し、息を吸いながら力を緩めることで、心身のリラックス効果も高まり、ツボへの刺激がより深く伝わりやすくなります。

 

 

5.2 ツボ押しを避けるべき状況

 

ツボ押しは多くの人に有効なセルフケアですが、体の状態によっては避けるべき状況があります。

 

安全にツボ押しを行うために、以下の点に注意してください。

 

状況 理由と注意点
発熱時や体調が悪い時 体力が低下しているため、ツボ押しによって体調を崩す可能性があります。

安静を優先してください。

飲酒後や食後すぐ、極端な空腹時 飲酒後は血行が促進されすぎて思わぬ反応が出たり、食後すぐや空腹時は消化器系に負担がかかることがあります。
皮膚に炎症、傷、湿疹、化膿がある場所 症状を悪化させたり、感染のリスクがあるため、直接刺激するのは避けてください。
妊娠中 特定のツボへの刺激は子宮の収縮を促す可能性があるため、必ず専門家や医療従事者に相談してください。
持病がある場合(特に循環器系疾患、糖尿病、骨粗しょう症など) ツボ押しが病状に影響を与える可能性があるため、事前に専門家や医療従事者に相談することが不可欠です。
骨折、脱臼、捻挫などの急性期の痛み 炎症を悪化させたり、患部を傷つける可能性があるため、まずは専門家による適切な処置を受けてください。
原因不明の激しい痛みやしびれ 重大な病気が隠れている可能性があるため、自己判断せず、速やかに専門家や医療従事者の診察を受けてください。
出血傾向のある方 ツボ押しによって内出血を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

 

これらの状況に当てはまる場合は、ツボ押しを行う前に必ず専門家や医療従事者に相談し、指示に従うようにしてください。

 

安全第一でセルフケアを行いましょう。

 

 

5.3 セルフケアでの限界と専門家への相談

 

ツボ押しは股関節の痛みの緩和に役立つセルフケアですが、すべての痛みを解決できる万能な方法ではありません

 

セルフケアには限界があることを理解し、必要に応じて専門家の力を借りることが、症状の改善への近道となります。

 

 

例えば、ツボ押しを試しても痛みが一向に改善しない場合、あるいはかえって悪化する場合、または痛みの原因がはっきりしない場合は、自己判断せずに専門家に相談するべきサインです。

 

股関節の痛みは、変形性股関節症や筋肉の炎症、坐骨神経痛など、様々な原因が考えられ、それぞれ適切なアプローチが異なります。

 

 

東洋医学に基づいたツボの専門家である鍼灸師などは、あなたの体質や症状、痛みの原因を詳しく診断し、最適なツボの選定と刺激方法を提案してくれます

 

また、ツボ押しだけでなく、生活習慣の改善や他の治療法との組み合わせについてもアドバイスを受けることができるでしょう。

 

 

無理なセルフケアを続けることで、症状を見過ごしたり、悪化させてしまうリスクもあります。

 

ご自身の体の声に耳を傾け、セルフケアで対応しきれないと感じた時は、迷わず専門家を頼ることが、安全かつ効果的に股関節の痛みを緩和するための賢明な選択です。

 

 

6. ツボと合わせて行いたい股関節痛の緩和策

 

股関節の痛みは、ツボ押しで症状の緩和が期待できますが、それだけではなく、日常生活での工夫や習慣を見直すことで、さらにその効果を高めることができます。

 

ここでは、ツボ押しと並行して実践したい、股関節痛の緩和に役立つ具体的な方法をご紹介いたします。

 

これらの対策を複合的に取り入れることで、痛みの根本的な改善へとつながる可能性が高まります

 

 

6.1 適切なストレッチと体操

 

股関節の痛みを和らげるためには、股関節周囲の筋肉の柔軟性を高め、可動域を維持することが非常に重要です

 

硬くなった筋肉は股関節に余計な負担をかけ、痛みを悪化させる原因となることがあります。

 

また、血行不良を引き起こし、痛みの原因となる物質が滞留しやすくなることも考えられます。

 

無理のない範囲で、毎日継続してストレッチや体操を行うことをおすすめいたします。

 

特に、股関節の動きに深く関わる筋肉として、お尻の筋肉(大臀筋、中臀筋、梨状筋など)、太ももの裏側(ハムストリングス)、太ももの内側(内転筋群)、そして股関節の前面にあるインナーマッスル(腸腰筋)などが挙げられます。

 

これらの部位の筋肉が硬くなると、股関節の動きが制限され、痛みが生じやすくなります。

 

したがって、これらの筋肉を重点的にケアすることで、股関節への負担を軽減し、スムーズな動きを取り戻すことが期待できます

 

 

 

6.1.1 股関節の柔軟性を高めるストレッチ

 

以下に、股関節の柔軟性を高めるためのストレッチの例をいくつかご紹介します。

 

いずれのストレッチも、痛みを感じない範囲で、ゆっくりと息を吐きながら行うことが大切です

 

反動をつけずに、じわじわと筋肉が伸びているのを感じるように意識してください。

 

各ストレッチは20秒から30秒程度キープし、数回繰り返すと良いでしょう。

 

  • 股関節回し:仰向けに寝て、片方の膝を立て、その膝でゆっくりと大きな円を描くように股関節を回します。内回しと外回しをそれぞれ行い、股関節の可動域を広げます。この動きは、股関節の潤滑油の分泌を促し、関節の動きを滑らかにする効果も期待できます。
  • 開脚ストレッチ:床に座り、両足を広げて開脚します。体をゆっくりと前に倒したり、左右に傾けたりして、内ももの筋肉(内転筋群)を伸ばします。内転筋群の柔軟性が向上すると、股関節の開閉がスムーズになり、歩行時の安定性も高まります。
  • お尻のストレッチ:仰向けに寝て、片方の膝を胸に引き寄せ、さらに反対側の肩の方向へ引き寄せるようにして、お尻の筋肉(特に梨状筋など)を伸ばします。このストレッチは、坐骨神経痛を伴う股関節痛の緩和にも役立つことがあります。
  • 腸腰筋のストレッチ:片膝立ちになり、前の足に体重をかけながら、後ろ足の股関節の付け根をゆっくりと前に押し出すように伸ばします。腸腰筋は、長時間座っていると硬くなりやすい筋肉で、このストレッチにより股関節の屈曲制限が改善され、立ち上がりや歩行が楽になることが期待できます。

 

これらのストレッチは、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果も期待できます

 

毎日少しずつでも続けることで、股関節の動きがスムーズになり、痛みの軽減につながるでしょう。

 

ただし、痛みが強い時や、ストレッチ中に痛みが増す場合は、すぐに中止し、無理はしないでください。

 

また、専門家のアドバイスを受けることも大切です。

 

 

6.2 温める 冷やすの使い分け

 

股関節の痛みに対しては、温めるケアと冷やすケアを適切に使い分けることが重要です

 

痛みの性質や状態によって、どちらが効果的かが異なりますので、ご自身の症状に合わせて選択してください。

 

誤ったケアは症状を悪化させる可能性もありますので、注意が必要です。

 

どちらのケアも、皮膚に直接当てると低温やけどや凍傷のリスクがあるため、必ずタオルなどで包んでから使用するようにしてください

 

また、長時間にわたる使用は避け、適度な時間で行うことが大切です。

 

 

6.2.1 温めるケア

 

温めるケアは、主に血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることを目的とします。

 

血行が促進されることで、筋肉に溜まった疲労物質や痛みの原因となる物質が排出されやすくなり、痛みの緩和につながります。

 

また、温熱効果はリラックス効果ももたらし、精神的な緊張も和らげることで、痛みの感じ方を軽減することもあります。

 

慢性的な痛みや、冷えによって悪化する痛みに効果的です。

 

目的 適応する痛み 具体的な方法 注意点
血行促進、筋肉の緊張緩和、関節の柔軟性向上、リラックス効果
  • 慢性的な股関節の痛み(鈍い痛み、重だるさ)
  • 筋肉の凝りや張り、こわばり
  • 冷えによって悪化する痛み
  • 関節の動きが悪いと感じる時
  • 運動前のウォーミングアップ
  • 温湿布やホットパックを患部に当てる
  • 蒸しタオルを患部に乗せる
  • 入浴(全身浴、半身浴)で体を温める
  • 使い捨てカイロを衣類の上から当てる
  • 温かいシャワーを患部に当てる
  • 炎症や熱感、腫れがある場合は避ける(症状を悪化させる可能性)
  • 低温やけどに注意し、長時間当てすぎない
  • 皮膚の弱い方は特に注意する

 

 

お風呂にゆっくり浸かることは、全身の血行を良くし、筋肉をリラックスさせる効果があるため、特におすすめです

 

温かいお湯に浸かることで、心身ともにリフレッシュでき、痛みの緩和にもつながります。ただし、熱すぎるお湯は避け、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かるようにしましょう。

 

 

6.2.2 冷やすケア

 

冷やすケアは、主に炎症を抑え、痛みを軽減することを目的とします。

 

冷やすことで血管が収縮し、炎症部位への血流が一時的に減少することで、炎症反応を抑え、腫れや熱感を和らげることができます。

 

また、神経の伝達速度を遅らせることで、痛みの感覚を鈍らせる効果も期待できます。

 

急性期の痛みや、熱感、腫れを伴う痛みに効果的です。

 

目的 適応する痛み 具体的な方法 注意点
炎症の抑制、痛みの軽減、腫れの抑制、出血の予防
  • 急な股関節の痛み(捻挫、打撲など)
  • 運動後の痛みや張り、熱感
  • 熱感や腫れを伴う痛み
  • 炎症が疑われる場合(触ると熱い、赤みがある)
  • 冷湿布を患部に貼る
  • 氷嚢(ビニール袋に氷と少量の水を入れても可)をタオルで包んで当てる
  • 冷却ジェルシートを貼る
  • 冷やしすぎると血行不良や筋肉の硬直を招くため注意
  • 凍傷に注意し、直接肌に当てない
  • 一度に15~20分程度を目安にし、休憩を挟む
  • 慢性的な痛みには不向きな場合が多い

 

 

急に痛みが出た場合や、患部に熱を持っていると感じる場合は、まず冷やすことから始めてみてください

 

炎症が治まってきたら、温めるケアに切り替えるなど、症状の変化に合わせて対応することが大切です。

 

ただし、冷やしすぎると筋肉が硬くなることもあるため、様子を見ながら行うことが大切です。

 

 

6.3 日常生活での姿勢改善

 

日々の生活の中で無意識にとっている姿勢や動作が、股関節に大きな負担をかけていることがあります。

 

特に、長時間のデスクワークや立ち仕事、あるいは重いものを持つ際の不適切な動作などは、股関節への負担を増大させ、痛みの原因や悪化につながりやすいものです。

 

股関節への負担を減らすためには、日常生活における姿勢や動作を見直すことが非常に重要です

 

意識的に改善することで、股関節痛の緩和だけでなく、再発予防にもつながります。

 

 

6.3.1 立つ姿勢

 

無意識のうちに片足に重心をかける癖がある方は、両足に均等に体重を分散させるように意識してください

 

片足重心は骨盤の歪みや股関節への偏った負担につながります。

 

背筋を伸ばし、お腹を軽く引き締めることで、骨盤が安定し、股関節への負担が軽減されます。

 

猫背にならないよう、頭のてっぺんから糸で引っ張られているようなイメージで立つと良いでしょう。

 

足の裏全体で地面を捉え、左右のバランスを意識することが大切です。

 

 

6.3.2 座る姿勢

 

椅子に座る際は、深く腰掛け、背もたれに背中を預けるようにしてください

 

浅く腰掛けると、腰や股関節に負担がかかりやすくなります。足を組む癖がある方は、股関節や骨盤の歪みにつながるため、意識してやめるようにしましょう。

 

足の裏全体が床につくように椅子の高さを調整するか、フットレストを使用するのも効果的です。

 

膝の角度が90度になるのが理想的です。

 

長時間同じ姿勢で座り続けることは避け、30分から1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすように心がけてください。

 

これにより、股関節の血行不良を防ぎ、筋肉の硬直を予防できます。

 

 

6.3.3 歩く姿勢

 

歩く際は、大股になりすぎず、かかとから着地してつま先で蹴り出すように、足裏全体を使ってスムーズに歩くことを意識しましょう。

 

歩幅が広すぎると、股関節への衝撃が大きくなりやすいです。

 

視線は少し先を見るようにし、猫背にならないように背筋を伸ばして歩きます。

 

左右の足に均等に体重がかかるように意識することも大切です。

 

また、クッション性があり、足にフィットする歩きやすい靴を選ぶことで、歩行時の衝撃を和らげ、股関節への負担を軽減できます。

 

特に、ヒールの高い靴や底の硬い靴は避けるのが賢明です。

 

 

6.3.4 寝る姿勢

 

寝ている間も、股関節に負担がかからないように工夫しましょう。

 

横向きで寝る場合は、両膝の間にクッションや枕を挟むことで、股関節が内側にねじれるのを防ぎ、安定した姿勢を保つことができます。

 

これにより、股関節のねじれによる負担や、腰への負担も軽減されます。

 

仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションを入れて、膝が軽く曲がる状態にすると、腰や股関節への負担が和らぎ、リラックスして眠りやすくなります。

 

 

6.3.5 その他の日常生活での注意点

 

  • 重いものを持つ時:床にある重いものを持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、物と体を近づけて持ち上げるようにしてください。決して腰だけで持ち上げないようにしましょう。股関節と膝を上手に使うことで、腰や股関節への負担を最小限に抑えられます。
  • 長時間同じ姿勢を避ける:デスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢が続く場合は、30分から1時間に一度は休憩を取り、軽くストレッチをしたり、歩いたりして体を動かすようにしましょう。これにより、血行不良や筋肉の硬直を防ぎ、股関節への負担を軽減できます。
  • 適切な靴選び:ヒールの高い靴や底の硬い靴は、股関節に負担をかける可能性があります。クッション性があり、足にフィットする歩きやすい靴を選ぶことが大切です。特に、長時間の外出や歩行が多い日は、スニーカーなどの機能的な靴を選ぶように心がけてください。

 

 

これらの姿勢改善は、日々の意識の積み重ねが重要です。

 

一度に全てを完璧にこなすのは難しいかもしれませんが、できることから少しずつ取り入れていくことで、股関節への負担を軽減し、痛みの緩和へとつなげることができます。

 

ご自身の生活習慣を見直し、股関節に優しい環境を整えていきましょう。

 

 

7. まとめ

 

つらい股関節痛は、日常生活に大きな影響を及ぼします。

 

本記事では、股関節痛の原因別にアプローチできるツボの種類や場所、正しい押し方について詳しくご紹介しました。

 

環跳、風市、承扶、大腸兪、委中、足三里といったツボは、日々のセルフケアとして痛みの緩和に役立つ可能性があります。

 

しかし、ツボ押しはあくまで補助的な手段であり、原因によっては専門的な治療が必要となる場合もあります。

 

ご自身の体の声に耳を傾け、無理のない範囲でツボ押しを継続し、ストレッチや姿勢改善と組み合わせることで、より効果的な緩和を目指しましょう。

 

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

 

 

 

 

柔道整復師 武田和樹 監修

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