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これで楽になる!膝の痛みにお灸が効くツボと場所、正しいやり方

膝の痛み、特に階段の上り下りや正座がつらい、そんなあなたに朗報です。

 

つらい膝の痛みに、お灸が効果的だとご存知ですか?

 

この記事では、膝の痛みに悩む方に向けて、お灸が効くツボと場所、そして正しいやり方をご紹介いたします。

 

痛みの原因別に適切なツボの位置や刺激方法、お灸の種類と温度、時間まで丁寧に解説。

 

さらに、お灸と併用したいストレッチや温熱療法などのケア方法も合わせてご紹介することで、痛みの緩和と再発予防に繋がる知識を提供します。

 

お灸で膝の痛みを根本から改善し、快適な日常生活を取り戻しましょう。

 

 

1. 膝の痛みに悩むあなたへ

 

ズキズキ、ジンジン、あるいは鈍い痛み。

 

膝の痛みは、日常生活を大きく阻害する悩みの種です。

 

歩く、立つ、階段の上り下りといった動作も辛くなり、趣味やスポーツを楽しめなくなるなど、QOL(生活の質)の低下にも繋がります。

 

特に中高年になると、膝の痛みを抱える人が増えてきますが、若い世代でもスポーツや日常生活での負担、怪我などが原因で膝の痛みを経験する方は少なくありません。

 

 

「この痛み、いつまで続くの?」「このまま悪化してしまうのでは…」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

膝の痛みには様々な原因があり、その原因によって適切な対処法も異なってきます。

 

 

この記事では、膝の痛みの原因、そして自宅で手軽に行えるケア方法の一つとして「お灸」の効果と正しい使い方について詳しく解説します。

 

お灸は古くから伝わる民間療法で、ツボを温めることで血行を促進し、痛みを和らげる効果が期待できます。

 

 

ご自身の症状に合ったツボの位置や、お灸の種類、正しいやり方などを理解し、安全に効果的に活用することで、つらい膝の痛みを少しでも楽にしていきましょう。

 

 

1.1 膝の痛みの種類

 

膝の痛みといっても、その症状は人それぞれです。

 

痛みの種類を把握することで、原因の特定や適切な対処法に繋がります。

 

痛みの種類 症状の特徴
鋭い痛み 急に起こる激しい痛みで、怪我や炎症などが考えられます。
鈍い痛み 持続的に続く痛みで、慢性的な炎症や変形などが考えられます。
ズキズキする痛み 脈打つような痛みで、炎症や神経の圧迫などが考えられます。
違和感 痛みとは少し違う、何となく不快な感覚で、初期症状の可能性もあります。
こわばり 膝が動きにくい、曲がりにくいといった症状で、関節の炎症や変形などが考えられます。

1.2 お灸で期待できる効果

 

お灸は、温熱刺激によって血行を促進し、筋肉や関節の痛みを和らげる効果が期待できます。

 

膝の痛みにも効果的であり、特に冷えや血行不良が原因となっている場合に有効です。

 

また、リラックス効果も高く、心身のリフレッシュにも繋がります。

 

 

ただし、お灸はあくまでも対症療法であり、根本的な治療ではありません。

 

痛みが強い場合や長引く場合は、専門家への相談が重要です。

 

 

2. 膝の痛みを引き起こす原因

 

膝の痛みは、さまざまな原因によって引き起こされます。痛みの発生源やメカニズムも多岐にわたるため、まずはその原因を理解することが重要です。

 

ここでは、代表的な膝の痛みの原因について詳しく解説します。

 

 

2.1 変形性膝関節症

 

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ったり、変形したりすることで炎症や痛みを引き起こす病気です。

 

加齢とともに発症リスクが高まるため、中高年の方に多く見られます。

 

初期症状は、立ち上がりや歩き始めに膝に痛みを感じることです。

 

症状が進行すると、安静時にも痛みが続くようになり、膝の変形が目立つようになります。

 

正座や階段の上り下りも困難になる場合があり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

 

変形性膝関節症の主な原因は加齢ですが、肥満、遺伝、過去のケガ、激しいスポーツ、O脚、X脚なども発症リスクを高める要因となります。

 

特に、体重が重いほど膝への負担が大きくなるため、肥満の方は注意が必要です。

 

 【その足の痛み、もしかしたら膝が悪いかも?】変形性膝関節症の症状と治療法 のブログへ

 

 

2.2 スポーツによる損傷

 

スポーツによる膝の損傷は、急激な動きや強い衝撃によって引き起こされることが多く、特に、ジャンプや方向転換を伴うスポーツで発生しやすいです。

 

代表的な損傷としては、靭帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷、鵞足炎などがあります。

 

 

2.2.1 靭帯損傷

 

靭帯は、骨と骨をつなぎ合わせ、関節を安定させる役割を担っています。

 

膝関節には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯の4つの主要な靭帯があります。

 

スポーツ中に膝をひねったり、強い衝撃を受けたりすることで、これらの靭帯が損傷することがあります。

 

靭帯が損傷すると、膝の不安定感や痛み、腫れなどが生じます。

 

 

2.2.2 半月板損傷

 

半月板は大腿骨と脛骨の間にあるC型の軟骨で、膝関節にかかる衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。

 

スポーツ中の急な方向転換やストップ動作などで損傷することがあります。

 

半月板が損傷すると、膝の痛み、腫れ、引っ掛かり感などが生じます。

 

 

2.2.3 軟骨損傷

 

関節軟骨は、骨の表面を覆っている滑らかな組織で、関節の動きをスムーズにする役割を果たしています。

 

スポーツ中の衝撃や繰り返しの負荷によって損傷することがあります。

 

軟骨が損傷すると、膝の痛み、腫れ、動きの制限などが生じます。

 

 

2.2.4 鵞足炎

 

鵞足とは、膝の内側にある縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉の腱が付着する部分を指します。

 

ランニングやジャンプなどの繰り返しの動作によって、この部分に炎症が生じることがあります。

 

鵞足炎になると、膝の内側に痛みや腫れが生じます。

 

【スポーツ後に膝の内側に痛みが出たら読んでください】鵞足炎の症状と治療法について のブログへ

 

 

2.3 その他(加齢、肥満など)

 

膝の痛みは、変形性膝関節症やスポーツによる損傷以外にも、様々な原因で引き起こされます。

 

以下に、その他の代表的な原因を挙げます。

 

原因 説明
加齢 加齢に伴い、筋肉や靭帯、腱などの組織が衰え、膝関節の安定性が低下しやすくなります。また、骨密度も低下しやすいため、骨折のリスクも高まります。
肥満 体重が増加すると、膝関節への負担が大きくなり、軟骨のすり減りや炎症が促進されます。
関節リウマチ 関節リウマチは、免疫システムの異常によって関節に炎症が生じる自己免疫疾患です。膝関節にも炎症が生じ、痛みや腫れを引き起こします。
痛風 痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで関節に尿酸結晶が析出し、炎症を引き起こす病気です。膝関節にも尿酸結晶が析出しやすく、激しい痛みを引き起こします。
化膿性関節炎 化膿性関節炎は、細菌感染によって関節に炎症が生じる病気です。膝関節にも感染が生じることがあり、激しい痛みや腫れ、発熱などを引き起こします。
オスグッド・シュラッター病 オスグッド・シュラッター病は、成長期の子供に多く見られる膝の痛みで、脛骨粗面に炎症が生じることで痛みを引き起こします。スポーツをしている子供に多く、ジャンプやランニングなどの動作で痛みが増強します。

 

これらの原因以外にも、膝の痛みを引き起こす要因は様々です。

 

痛みが続く場合は、自己判断せずに専門家へ相談することが大切です。

 

 

3. お灸が膝の痛みに効くメカニズム

 

お灸は、ヨモギの葉を乾燥させて作った「もぐさ」を燃焼させることで、ツボに熱刺激を与え施術する方法です。

 

膝の痛みへの効果は、温熱効果と燃焼による刺激によって、複雑なメカニズムが作用していると考えられています。

 

 

3.1 温熱効果による血行促進と鎮痛作用

 

お灸の温熱刺激は、皮膚の温度受容器を刺激し、血管を拡張させる作用があります。

 

これにより、血行が促進され、膝関節周辺の組織への酸素供給や栄養供給が改善されます。

 

血行が良くなることで、筋肉や関節の緊張が緩和し、痛みの軽減につながります。

 

また、温熱刺激は、痛みを伝える神経の働きを抑制する効果も期待できます。

 

これは、エンドルフィンなどの鎮痛物質の放出が促進されるためと考えられています。

 

 

3.2 燃焼刺激による神経系の活性化と免疫力向上

 

もぐさの燃焼による刺激は、皮膚だけでなく、より深部の組織にも影響を与えます。

 

この刺激は、自律神経系や内分泌系に作用し、免疫機能の向上や自然治癒力の活性化を促すと考えられています。

 

また、お灸の刺激は、痛みを伝える神経経路にも作用し、ゲートコントロール理論に基づき、痛みの信号を抑制する効果も期待できます。

 

つまり、お灸の刺激が、痛みの信号よりも先に脳に伝わることで、痛みの知覚を軽減するのです。

 

 

3.3 ツボへの刺激による経絡の調整と気の流れの改善

 

東洋医学では、人体には「経絡」と呼ばれるエネルギーの通り道があり、その経絡上にある特定の点が「ツボ」であると考えられています。

 

お灸は、これらのツボに熱刺激を与えることで、経絡の調整を行い、「気」と呼ばれる生命エネルギーの流れをスムーズにすることで、身体の機能を回復させるとされています。

 

膝の痛みは、この「気」の流れの滞りによって引き起こされると考えられており、お灸によってツボを刺激することで、滞りを解消し、痛みを和らげることが期待できます。

 

メカニズム 作用 効果
温熱効果 血管拡張、血行促進 酸素・栄養供給の改善、筋肉・関節の緊張緩和、鎮痛物質の放出促進
燃焼刺激 自律神経系・内分泌系への作用、ゲートコントロール理論に基づく痛みの抑制 免疫力向上、自然治癒力の活性化、痛みの軽減
ツボ刺激 経絡の調整、気の流れの改善 身体機能の回復、痛みの緩和

 

これらのメカニズムが複合的に作用することで、お灸は膝の痛みに対して効果を発揮すると考えられています。

 

ただし、お灸の効果には個人差があり、すべての人に同じ効果が現れるとは限らない点に注意が必要です。

 

 

4. 膝の痛みにお灸が効くツボと場所

 

膝の痛みを和らげるために、古くから用いられてきたお灸。

 

適切なツボに施すことで、より効果的に痛みを軽減することができます。

 

ここでは、膝の痛みに効果的な代表的なツボとその場所、効果について詳しく解説します。

 

 

4.1 犢鼻(とくび)

 

犢鼻は、膝のお皿の下の外側、膝を曲げた時にできるくぼみの外側に位置するツボです。

 

膝の痛み全般、特に膝関節の痛みや腫れ、水が溜まる症状に効果があるとされています。

 

また、膝の曲げ伸ばしがしづらい、正座ができないといった症状にも効果が期待できます。

 

このツボは、膝周辺の筋肉や靭帯の緊張を和らげ、血行を促進する作用があります。

 

 

4.2 梁丘(りょうきゅう)

 

梁丘は大腿の外側、膝のお皿の上の外端から指幅3本分上がったところにあります。

 

膝の前面の痛みや腫れ、熱感に効果的なツボです。

 

急性の膝の痛み、例えば階段の上り下りや立ち上がり時の痛みなどに効果を発揮します。

 

また、膝関節の炎症を抑え、痛みを和らげる作用も期待できます。

 

激しい運動後の膝の痛みにも効果的です。

 

 

4.3 血海(けっかい)

 

血海は膝のお皿の内側の上端から指幅3本分上がったところに位置します。

 

血行促進効果が高く、膝の痛みや冷え、しびれに効果があるとされています。

 

特に、慢性的な膝の痛みや冷え性による膝の痛みに効果的です。

 

血海の「血」は血液循環を、「海」は血液が集まる場所を意味しており、その名の通り、血行を改善することで膝の痛みを和らげます。

 

生理痛や更年期障害による膝の痛みにも効果が期待できます。

 

 

 

4.4 足三里(あしさんり)

 

足三里は膝のお皿の下の外側、脛骨の外側の縁から指幅4本分下、筋肉の膨らみにあるツボです。

 

全身の健康増進に効果があるとされる代表的なツボで、膝の痛みやしびれ、だるさにも効果を発揮します。

 

消化器系の不調や胃腸の疲れにも効果があるとされ、膝の痛みだけでなく、体全体の調子を整える効果も期待できます。

 

特に、高齢者や虚弱体質の方の膝の痛みに効果的です。

 

 

4.5 委中(いちゅう)

 

委中は膝の裏の中央、膝窩横紋の中央に位置するツボです。

 

膝の裏側の痛みや腫れ、こわばりに効果があるとされています。

 

膝を曲げ伸ばしする際に痛みがある場合や、膝が重だるく感じる場合に効果的です。

 

また、腰痛や坐骨神経痛による膝の痛みにも効果を発揮することがあります。

 

老廃物の排出を促進し、膝周辺の血行を改善することで痛みを和らげます。

 

ツボ 位置 効果
犢鼻 膝のお皿の下の外側、膝を曲げた時にできるくぼみの外側 膝関節の痛み、腫れ、水が溜まる、膝の曲げ伸ばしがしづらい
梁丘 大腿の外側、膝のお皿の上の外端から指幅3本分上がったところ 膝の前面の痛み、腫れ、熱感、急性の膝の痛み
血海 膝のお皿の内側の上端から指幅3本分上がったところ 膝の痛み、冷え、しびれ、慢性的な膝の痛み
足三里 膝のお皿の下の外側、脛骨の外側の縁から指幅4本分下 膝の痛み、しびれ、だるさ、全身の健康増進
委中 膝の裏の中央、膝窩横紋の中央 膝の裏側の痛み、腫れ、こわばり、腰痛、坐骨神経痛による膝の痛み

 

これらのツボにお灸をすることで、膝の痛みを効果的に和らげることができます。

 

ツボの位置を正確に把握し、適切な方法でお灸を施すようにしましょう。

 

お灸をする際には、熱さに注意し、無理のない範囲で行うことが大切です。

 

また、症状が改善しない場合は、専門家にご相談ください。

 

 

5. 膝の痛みにお灸をする時の正しいやり方

 

お灸は家庭でも手軽に行える温熱療法ですが、正しい方法で行わないと効果が薄れたり、やけどなどのリスクがあります。

 

安全かつ効果的に行うために、お灸の種類、温度と時間、注意点などを詳しく解説します。

 

 

5.1 お灸の種類

 

お灸には大きく分けて、もぐさを使うタイプと、せんねん灸のような市販のタイプがあります。

 

それぞれの特徴を理解して、自分に合ったお灸を選びましょう。

 

 

5.1.1 もぐさのお灸

 

もぐさを直接皮膚の上、もしくは間接的に皮膚の上に乗せて燃焼させる伝統的なお灸です。

 

温熱刺激が強く、高い効果が期待できますが、やけどのリスクも高いため、慣れないうちは避けた方が良いでしょう。

 

熟練した施術者による施術を受けることをお勧めします。

 

 

5.1.2 せんねん灸のような市販のお灸

 

ドラッグストアなどで手軽に購入できるお灸です。

 

もぐさが台座に固定されており、皮膚への直接的な接触を避けられるため、やけどのリスクが低く、初心者でも安心して使用できます。

 

煙が少ないタイプや、香り付きのタイプなど、様々な種類が販売されています。

 

種類 特徴 メリット デメリット
もぐさのお灸 直接もしくは間接的に皮膚の上にもぐさを乗せて燃焼させる 温熱刺激が強い やけどのリスクが高い、取り扱いが難しい
せんねん灸のような市販のお灸 台座に固定されたもぐさを燃焼させる やけどのリスクが低い、手軽に使える 温熱刺激が比較的弱い

5.2 お灸の温度と時間

 

お灸の効果を最大限に引き出すためには、適切な温度と時間で施術することが重要です。

 

熱いと感じたらすぐに外すようにしましょう。

 

無理に我慢するとやけどにつながる可能性があります。

 

 

せんねん灸のような市販のお灸の場合、パッケージに記載されている推奨時間に従って使用してください。

 

台座の温度が上がりすぎると感じる場合は、使用を中止してください。

 

 

もぐさのお灸の場合、米粒程度の大きさのもぐさを用いることが多いですが、施術を受ける際は、施術者に適切な温度と時間を確認しましょう。

 

熱さの感じ方には個人差があります。

 

施術中に熱すぎる、もしくは何か異変を感じた場合は、すぐに施術者に伝えましょう。

 

 

5.3 お灸をする上での注意点

 

お灸は手軽な温熱療法ですが、いくつかの注意点があります。

 

以下の点に注意して、安全に施術を行いましょう。

 

  • 妊娠中の方、皮膚に炎症や傷がある方、熱に敏感な方は、お灸の使用を控えるか、事前に専門家に相談しましょう。
  • 同じ場所に何度も続けてお灸をすえると、低温やけどを起こす可能性があります。同じ場所に施術する場合は、間隔を空けるようにしましょう。 
  • お灸中は、火の取り扱いには十分注意し、周囲に燃えやすいものを置かないようにしましょう。火災報知器の近くでの使用も避けましょう。
  • お灸の使用後、皮膚が赤くなることがありますが、通常は数時間で治まります。しかし、赤みがひかない場合や水ぶくれができた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
  • 飲酒後や、極度の疲労状態での使用は避けましょう。
  • お灸はあくまで補助的なケア方法です。膝の痛みが強い場合や長引く場合は、自己判断せず、専門家への相談をおすすめします。 

これらの点に注意し、正しくお灸を使用することで、膝の痛みを効果的に和らげることができます。

 

お灸の効果や安全性について疑問がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

 

 

6. お灸以外の膝の痛みのケア方法

 

お灸以外にも、膝の痛みのケア方法は様々あります。

 

痛みの原因や程度に合わせて適切な方法を選び、症状の緩和を目指しましょう。

 

自己判断でケアを行うのではなく、必要に応じて専門家に相談しながら進めることが大切です。

 

 

6.1 ストレッチ

 

膝周りの筋肉を柔らかくすることで、関節の動きをスムーズにし、痛みを軽減する効果が期待できます。

 

無理のない範囲で、毎日続けることがポイントです。

 

 

6.1.1 太もものストレッチ

 

仰向けに寝て、片方の膝を曲げ、両手で抱え込みます。

 

息を吐きながら、胸の方へ引き寄せ、数秒間キープします。

 

反対側も同様に行います。

 

 

6.1.2 ふくらはぎのストレッチ

 

壁に手をついて、片足を後ろに引きます。

 

かかとを地面につけたまま、アキレス腱を伸ばすように、ゆっくりと体重を前にかけます。

 

反対側も同様に行います。

 

6.2 温熱療法

 

温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、痛みを緩和する効果が期待できます。

 

温熱療法には様々な方法がありますが、自分に合った方法を選びましょう。

 

方法 説明 注意点
蒸しタオル タオルを濡らし、電子レンジで温めて患部に当てます。 やけどに注意しましょう。
温湿布 市販の温湿布を患部に貼ります。 低温やけどに注意し、使用時間を守りましょう。
お風呂 湯船に浸かり、全身を温めます。 熱い湯は避け、ぬるめの湯にゆっくりと浸かりましょう。

6.3 サポーター

 

膝関節をサポートすることで、痛みを軽減し、安定させる効果が期待できます。

 

様々な種類があるので、症状や目的に合わせて適切なものを選びましょう。

 

6.3.1 日常生活用サポーター

 

日常生活での膝の負担を軽減するために使用します。

 

比較的薄手で、動きを妨げにくい素材でできています。

 

 

6.3.2 スポーツ用サポーター

 

スポーツ時の膝の保護や怪我の予防に使用します。

 

激しい動きにも対応できるよう、しっかりとした固定力があります。

 

膝の痛みで困っていませんか?効果的なサポーター選び方とおすすめ商品をご紹介 のブログへ

 

6.4 テーピング

 

テーピングは、膝関節の動きをサポートし、痛みを軽減する効果が期待できます。

 

適切なテーピング方法を学ぶことで、より効果的に痛みをケアできます。

 

インターネットや書籍などで情報収集したり、専門家に相談してみましょう。

 

膝の痛み別おすすめテーピングの種類は?選び方から巻き方まで徹底解説! のブログへ

 

 

6.5 生活習慣の改善

 

適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることも、膝の痛みの予防と改善に繋がります。

 

体重管理も重要です。

 

肥満は膝への負担を増大させるため、適切な体重を維持するようにしましょう。

 

 

これらのケア方法を参考に、ご自身の症状に合った方法で膝の痛みをケアしてみてください。

 

ただし、痛みが強い場合や長引く場合は、自己判断せず、専門家に相談することが重要です。

 

 

7. 膝の痛みを感じたらまずは専門家への相談を

 

お灸は家庭で手軽に行えるケア方法ですが、自己判断で続けると思わぬ悪化を招く可能性があります。

 

膝の痛みは原因が多岐にわたるため、自己流のケアで根本的な解決を図ろうとせず、まずは専門家に見てもらうことが大切です。

 

 

適切な施術を受けることで、痛みの緩和だけでなく、再発防止にも繋がります。

 

早期に専門家へ相談することで、重症化を防ぎ、健康な膝を取り戻す第一歩となるでしょう。

 

特定医療法人 明仁会 明舞中央病院 Hpへ

 

 

7.1 相談する専門家

 

膝の痛みで相談できる専門家には、次のようなものがあります。

 

専門家 得意分野 相談内容の例
鍼灸師 ツボへの刺激による症状緩和、体質改善 お灸の適切なツボや施術頻度、自宅でのケア方法
あん摩マッサージ指圧師 筋肉の緊張緩和、血行促進 膝周りの筋肉の硬さ、適切なマッサージ方法
整体師 身体の歪み調整、姿勢改善 姿勢や骨盤の歪みと膝の痛みの関係性、日常生活での注意点

7.2 適切な専門家を選ぶポイント

 

どの専門家に相談すれば良いか迷う場合は、次のポイントを参考にしてください。

 

  • 痛みの種類:急な痛みか、慢性的な痛みか
  • 痛みの原因:スポーツによるものか、加齢によるものか
  • 施術方針:痛みの緩和を重視しているか、根本的な改善を重視しているか
  • 通いやすさ:自宅や職場からの距離、営業時間

ホームページなどで施術内容や実績を確認したり、実際に電話で問い合わせてみたりすることで、自分に合った専門家を見つけることができます。

 

信頼できる専門家と二人三脚で、膝の痛みを改善し、快適な生活を取り戻しましょう

 

 

8. まとめ

 

この記事では、膝の痛みにお灸が効く理由、効果的なツボ、正しいやり方、そしてその他のケア方法について解説しました。

 

膝の痛みは、変形性膝関節症やスポーツによる損傷、加齢、肥満など様々な原因で引き起こされます。

 

お灸は、温熱刺激によって血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減する効果が期待できます。

 

特に犢鼻、梁丘、血海、足三里、委中は膝の痛みに効果的なツボとして知られています。

 

 

お灸をする際は、もぐさのお灸やせんねん灸のような市販のお灸を使用し、温度や時間、注意点を守ることが大切です。

 

お灸以外にも、ストレッチや温熱療法、サポーターの着用など、様々なケア方法があります。

 

お灸は効果的なケア方法の一つですが、痛みが強い場合や長引く場合は、自己判断せず、整形外科医などの専門家へ相談することをおすすめします。

 

適切な診断と治療を受けることで、より早く痛みを改善し、健康な膝を取り戻すことができるでしょう。

 

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

 

 

柔道整復師 武田和樹 監修

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