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【肩の痛み】疾患との関連|部位や症状が出現する場面との関係も解説!

【肩の痛み】疾患との関連|部位や症状が出現する場面との関係も解説!

 

肩関節疾患は、疾患毎で痛みが出現する部位が異なります。

そのため、どの部位の痛みはどんな疾患の可能性があるのか知っておくことは有用です。

この記事では、肩の痛みと関連する疾患、痛い部位と関連する整形外科疾患を解説していきます。

自分の方の痛みと照らし合わせて、どんな疾患が考えられるか調べてみましょう。

肩の痛みに関連した疾患

疾患名
整形外科疾患 肩関節周囲炎(通称:五十肩・四十肩・凍結肩)

SLAP損傷(上方肩関節唇損傷)

腱板断裂

肩峰下インピンジメント症候群

石灰沈着性腱板炎

胸郭出口症候群

頸椎症性神経根症

頸椎症性脊髄症

内臓疾患 心筋梗塞

狭心症

気胸

胆石症

肺がん

自己免疫疾患 関節リウマチ

リウマチ性多発筋痛症

肩の痛みは、肩周囲の整形外科疾患以外でも出現する場合があります。

例えば、内臓疾患や自己免疫疾患が含まれています。

以下に、肩の痛みが症状として現れる疾患を表で紹介します。

 

上記の中で生命への危険性が高いのは「内臓疾患」になります。

そのため、内臓疾患による肩の痛みではないかチェックしてみましょう。

【部位別】痛い部位と肩関節疾患の関係

痛みがある部位と肩関節疾患の関係について、日常で発生し得る整形外科疾患にしぼって解説していきます。

主に、以下の4つの部位に分けて説明します。

  • 肩の前面が痛い
  • 肩の後面が痛い
  • 肩の上面が痛い
  • 肩から腕にかけて痛みとしびれがある

 

以下で詳しく解説します。

(※疾患を断定するものではないため、ご注意ください。)

肩の前面が痛い

肩前面が痛い場合は「上腕二頭筋長頭腱炎」や「肩関節周囲炎」の可能性が考えられます。

 

上腕二頭筋長頭腱炎

 

上腕二頭筋長頭腱炎は、上腕二頭筋の使い過ぎによる摩擦で炎症が起きる病態です。

上腕二頭筋は、長頭と短頭の2つのパートに分かれています。

そのうち、長頭は画像のように肩の前面で結節間溝(骨の溝)とその上に被さる靭帯からできた「トンネル」を通ります。

このような構造のため、摩擦の影響を受け炎症を起こしやすいです。

主に、力仕事やスポーツが原因で発症しやすいです。

また、加齢によって炎症や断裂が生じる場合があります。

 

また、上腕二頭筋長頭腱炎は、肩関節周囲炎が発生する要因となることがあり、上腕二頭筋長頭腱炎の予防は肩関節周囲炎の予防につながるかもしれません。

 

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

肩関節周囲炎は、肩の骨や筋、靭帯、腱などの組織が炎症を起こす病態です。

この病態が進行し、肩関節の動きを円滑にする役割の肩峰下滑液包や関節包が癒着すると、さらに動きが悪くなり拘縮に至ります。

原因は、組織の加齢によるもので運動時痛や夜間時痛の症状が現れます。

 

具体的には、棘上筋腱、肩峰下滑液包、上腕二頭筋長頭腱などの老化による変性が要因となり炎症が発生すると考えられています。

 

四十肩・五十肩について詳しく解説した記事はコチラ

 

肩の後面が痛い

肩後面が痛い場合「胸郭出口症候群」や「ベネット骨棘」が考えられます。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は、神経や血管が筋肉・骨によって圧迫されることにより肩甲骨周囲の痛みやしびれが生じる病態です。

具体的な圧迫箇所は以下の3つが挙げられます。

 

①前斜角筋と中斜角筋の間

②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙

③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方

 

症状は、握力が低下、細かい手の動きがしづらくなる運動麻痺を引き起こす場合があります。

原因としては、なで肩の人や重いものを運ぶ仕事をしている人がなりやすいです。

また、まれに頚肋が原因で胸郭出口症候群の症状が表れる方もいます。

「頚肋」とは、下位頸椎から出ている肋骨の名残です。

頚肋が残存している方はほとんどおらず、非常に稀です。

ベネット骨棘

ベネット骨棘は、投球動作の繰り返しやオーバーユースにより骨が変形しトゲができる病態です。

主に、肩甲骨後面の上腕三頭筋が付着する部分にトゲができ、痛みの原因になります。

投球動作では、上腕三頭筋や肩の靭帯に過剰なストレスが加わり骨の変形が起こりやすく、投球動作時に肩後方の痛みが発生します。

肩の上面が痛い

肩上面が痛い場合「肩峰下インピンジメント」や「腱板断裂」「SLAP損傷」が考えられます。

肩峰下インピンジメント症候群

肩峰下インピンジメントは、肩上面にある肩峰下滑液包の炎症により肥厚し、動作時に挟みこまれることで痛みを発生する病態です。

原因は、腱板筋の筋力低下や不良姿勢が考えられます。

症状は、安静時の痛みはなく、腕を上げる時に痛みや引っかかり感が出現します。

また、悪化すると夜間痛を訴える場合があります。

肩峰下インピンジメントに特徴的な症状で「有痛弧徴候(ペインフルアーク)があります。

これは、腕の上げ下げをするときに60〜120°の範囲で特に強い痛みを感じることです。

腱板断裂

腱板断裂は、主に腱板の老化によって筋が断裂し痛みを発生する病態です。

肩の使い過ぎが原因とされ、50代60代など中年以降の方に好発します。

腱板断裂の症状は、腕が上げられない、挙上時の軋轢音と痛み、夜間痛などがあります。

 

五十肩と似ていますが、異なる点が1つあります。

それは「関節の動きが硬くなることが少ない」点です。

五十肩と症状は似ていても病態が異なるため、肩の動きが硬くなるのはあまりありません。

SLAP損傷

SLAP損傷(上方肩関節唇損傷)は、野球の投球動作や肩の使い過ぎなどで関節唇上部が損傷して痛みを発生する病態です。

肩関節唇は、上腕骨が肩甲骨にハマる部分についており、肩関節を安定させる役割があります。

特に、関節唇上部には上腕二頭筋腱と関節上腕靭帯がつながっており、投球動作と深い関係にあります。

そのため、スポーツで損傷しやすいです。

 

肩から腕にかけて痛みとしびれがある

肩から腕にかけて痛みとしびれがある場合「頚椎症性神経根症」「頚椎症性脊髄症」が考えられます。

頸椎症性神経根症

肩から腕にかけて痛みとしびれがある場合、頸椎症性神経根症の可能性があります。

主に、加齢や首への過剰な負荷による頸椎の変形が神経に影響して症状が発生する病態です。

症状は、片側の肩から腕の痛みやしびれ、腕の筋力低下や感覚障害などがみられます。

 

なぜ片側に症状が出るかというと、神経根は頚椎の左右から出ている神経であり、片方のみ圧迫されるため片側に症状が出ます。

 

頸椎症性脊髄症

頸椎症性脊髄症は、加齢や首への過剰な負荷による椎間板や靭帯の変性により脊髄を圧迫し、四肢に痛みやしびれを生じる疾患です。

頸椎症性神経根症と似ていますが、症状が両側に出るという点で異なります。

重症化すると歩くことが困難になる場合があります。

 

両側に症状が表れるのはなぜでしょうか?

神経は「脊髄→左右の神経根→全身の神経」という風につながっています。

脊髄は背骨の中を通っており、椎間板による脊髄の圧迫は根幹となる神経の圧迫であるため、両側への症状が表れます。

 

肩関節疾患と症状が出現する場面

肩関節疾患の特徴は複数あり、症状が出現する場面が異なります。

例えば「安静時に痛い」「動作時に痛い」「夜間に痛い」など、痛みが出現する場面は疾患によって異なります。

そのため、肩関節疾患と症状が出現する場面の関連を表で紹介します。

 

◎:ほぼ出現する

〇:出現する場合が多い

△:状態によって出現する場合がある

✕:ほぼ出現しない

  安静時痛 動作時痛 夜間時痛
肩関節周囲炎(炎症)
肩関節周囲炎(拘縮期)
肩関節周囲炎(回復期)
腱板断裂
肩峰下インピンジメント症候群 ×
SLAP損傷
上腕二頭筋長頭腱炎
胸郭出口症候群
石灰沈着性腱板炎
頸椎症性神経根症

※あくまで目安なので参考程度にしてください。

肩の痛み改善は「たけだ整骨院」にお任せください。

肩の痛みはさまざまな疾患が原因となります。

四十肩・五十肩など加齢や日常生活が原因のものもあれば、内臓が原因となり命に関わる疾患が原因の場合もあります。

そのため、いつもとは違う痛み、激痛を感じたらまずは病院を受診しましょう。

 

診断後、整形外科疾患による痛みであれば「たけだ整骨院」で痛みに対する施術が可能です。

ぜひ、ご相談ください。

 

私の院では単に痛みを取るだけでなく
1人1人きちんと問診、検査、カウンセリングをさせて頂き、
その患者さんに最適な治療法を選択し国家資格を持つ私が責任を持って施術させて頂きます。

施術の質を維持するために完全予約制で1日の施術人数を制限させて頂きます。



 

柔道整復師 武田和樹 監修

 

 

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