こんにちは。南あわじ市の、たけだ整骨院の武田です。
このブログでは、腰椎分離症とは何か、どのような治療法があるか、私の整骨院ではどのような施術を行っているかなどについて、詳しくご説明したいと思います。
腰椎分離症とは
腰椎分離症とは、腰の骨(腰椎)の一部が割れてしまう病気です。
腰椎は5つの骨からなり、それぞれが椎体と椎弓という部分に分かれています。
椎体は前方にあり、体重を支える役割をしています。
椎弓は後方にあり、神経を保護する役割をしています。
腰椎分離症では、椎弓の一部が疲労骨折によって割れてしまいます。
この割れた部分は、スコッチテリアの首輪のように見えることから、スコッチテリアサインと呼ばれています。
腰椎分離症の原因は、過度のスポーツや腰部の回旋(ひねる動き)などの負担によって、椎弓に亀裂が入ってしまうことです。
特に、10代の成長期に多く見られます。
一般の人では5%程度が分離症を発症しますが、スポーツ選手では30~40%の人が発症します。
腰椎分離症の症状
①腰痛や下肢の痛みやしびれなどです。
②腰痛は、上体を後ろに反らすと強くなります。
③下肢の痛みやしびれは、分離した部分がすべってしまうことで、神経が圧迫されることによって起こります。
この場合は、腰椎分離すべり症と呼ばれます。
腰椎分離症の治療法
腰椎分離症の治療法には、保存的な治療と手術的な治療があります。
保存的な治療は、手術を避けて治す方法です。
手術的な治療は、分離した部分を固定する方法です。
保存的な治療
保存的な治療は、初期の段階であれば有効な方法です。
そのためには、早期に発見することが重要です。
腰椎分離症は、レントゲンやMRIなどの画像検査で診断できます。
MRIでは、疲労骨折の初期を発見できます。
この状態で治療を開始することが勧められます。
保存的な治療(病院)では、以下のようなことを行います。
①原因となる運動を一時的に中止する
②腰部をコルセットなどで固定する
③鎮痛剤などの対症療法を行う
④医師の指導に基づいたストレッチや筋力トレーニングを行う
これらの治療によって、分離した部分が癒合し、痛みが消失することが期待されます。
治療後は、症状や画像所見を確認しながら、安静解除や運動の開始を検討していきます。
手術的な治療保存的な治療を行っても痛みが治まらない場合や、神経症が強い場合は手術の適応となります。