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股関節が歩くと痛いのはなぜ?原因を徹底解明し、今日からできるセルフケアで改善!

歩くたびに股関節に痛みを感じ、

 

「このまま放っておいて大丈夫だろうか」

 

「どうすれば痛みが楽になるのだろう」

 

と不安を抱えていませんか?

 

股関節の痛みは、日常生活の質を大きく左右し、行動範囲を狭めてしまうことがあります。

 

しかし、ご安心ください。このページでは、歩くと痛む股関節の主な原因を分かりやすく解説し、今日からご自宅で実践できる効果的なセルフケア方法を詳しくご紹介します。

 

股関節の痛みは、変形性股関節症のような関節のトラブルだけでなく、股関節周りの筋肉の緊張や炎症、さらには日頃の姿勢や歩き方の癖など、様々な要因が複雑に絡み合って生じることが少なくありません。

 

これらの原因を正しく理解し、ご自身の状態に合わせた適切なストレッチや筋力アップ運動、そして日常生活でのちょっとした改善点を取り入れることで、つらい痛みを和らげ、再び快適に歩けるようになる可能性は十分にあります。

 

この記事を最後までお読みいただくことで、あなたの股関節の痛みがなぜ起きているのか、その原因を深く理解できるでしょう。

 

さらに、今日からすぐに始められる具体的な改善策を知り、セルフケアで痛みが改善しない場合の判断基準も明確になります。

 

ご自身の股関節と真剣に向き合い、痛みのない快適な毎日を取り戻すための一歩を、このページから踏み出してください。

 

 

1. 股関節が歩くと痛い その痛み放置していませんか?

 

歩くたびに股関節に痛みを感じることはありませんか。

 

多くの方が経験するこの痛みは、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

 

しかし、「少し休めば治るだろう」と安易に考え、痛みを放置してしまうケースも少なくありません。

 

股関節の痛みは、体のサインです。

 

そのサインを見逃さず、適切な対処を始めることが、健やかな毎日を取り戻す第一歩となります。

 

 

1.1 股関節の痛みが日常生活に与える影響

 

股関節の痛みは、単に「痛い」という感覚だけでなく、日々の生活の質を大きく低下させてしまう可能性があります。

 

特に歩行時の痛みは、行動範囲を狭め、活動量の低下に直結します

 

例えば、以下のような影響が考えられます。

 

動作 股関節痛による影響
歩く 移動が億劫になり、外出を控えるようになることがあります。
階段の昇り降り 痛みが強く、手すりに頼ったり、昇降を避けるようになることがあります。
立ち上がる・座る 動作に時間がかかり、スムーズに行えなくなることがあります。
寝返りを打つ 痛みで目が覚めたり、寝付けなくなることがあるため、睡眠の質が低下する可能性があります。
長時間の立ち仕事・座り仕事 集中力が途切れ、疲労感が増すことがあります。

 

これらの影響が積み重なることで、精神的なストレスが増えたり、趣味や社会活動への参加意欲が低下したりすることもあります

 

結果として、心身ともに不調を抱えやすくなってしまうのです。

 

 

1.2 早期発見と対処の重要性

 

股関節の痛みを放置することは、症状の悪化や慢性化を招く大きなリスクがあります。

 

初期の段階であれば、比較的簡単なセルフケアや生活習慣の見直しで改善が見込める場合も多いのですが、痛みが進行すると、回復に時間がかかったり、より専門的なアプローチが必要になったりすることもあります。

 

また、痛みをかばうために、無意識のうちに姿勢や歩き方が変化し、膝や腰、足首など、他の関節にも負担がかかってしまうことがあります。

 

これにより、新たな痛みの原因を作り出してしまう可能性も否定できません。

 

そのため、「少しおかしいな」と感じたら、早めに自分の体の状態に目を向け、適切な対処を始めることが非常に重要です

 

早期に対処することで、症状の進行を防ぎ、痛みのない快適な日常生活を長く維持することにつながります。

 

 

2. 股関節が歩くと痛い 主な原因を徹底解説

 

股関節が歩くと痛む原因は一つではありません。

 

様々な要因が複雑に絡み合っていることが多く、原因を正しく理解することが改善への第一歩となります。

 

ここでは、股関節の痛みを引き起こす主な原因について詳しく解説いたします。

 

 

2.1 変形性股関節症による痛み

 

股関節が歩くと痛む原因の一つに、変形性股関節症があります。

 

これは、股関節の軟骨がすり減り、骨が変形していくことで痛みが生じる病気です。

 

 

2.1.1 変形性股関節症とは

 

股関節は、骨盤の臼蓋(きゅうがい)と大腿骨の骨頭(こっとう)からなる球状の関節で、私たちの体重を支え、歩行や立ち座りといったスムーズな動きを可能にする重要な役割を担っています。

 

この関節の表面は、衝撃を吸収し、骨同士の摩擦を減らすための軟骨で覆われています。

 

変形性股関節症は、この軟骨が加齢や過度な負担、あるいは生まれつきの股関節の形(例えば、臼蓋形成不全のように臼蓋の被りが浅い状態)などによって徐々にすり減っていくことで発症します。

 

軟骨がすり減ると、骨同士が直接ぶつかり合うようになり、その結果、炎症や痛みが引き起こされます。

 

さらに進行すると、骨の変形が進み、股関節の動きが制限されるようになります。

 

 

2.1.2 症状と進行

 

変形性股関節症の痛みは、その進行度合いによって特徴が異なります。

 

初期段階では、特定の動作で痛みを感じることが多く、進行するにつれて痛みが強くなり、日常生活に大きな影響を及ぼすようになります。

 

進行段階 主な症状 日常生活への影響
初期
  • 朝起きた時や、長時間座った後、歩き始めに股関節に違和感や軽い痛みを感じる
  • 長時間の歩行や運動後に痛みを感じる
  • 安静にすると痛みが治まることが多い
  • 日常生活への支障は比較的少ない
進行期
  • 痛みが徐々に強くなり、安静時にも痛むことがある
  • 股関節の動きが悪くなり、可動域が制限される
  • 股関節の引っかかり感や、動かすと音が鳴る
  • 靴下を履く、あぐらをかくなどの動作が困難になる
  • 長時間歩くことが辛くなる
  • 寝返りなどで夜間に痛みを感じることもある
末期
  • 常に強い痛みを感じる
  • 股関節の変形が顕著になり、脚の長さが変わる(脚長差)
  • 股関節の動きがほとんどなくなる
  • 杖や歩行補助具が必要になることが多い
  • 日常生活のほとんどの動作に介助が必要になる場合がある
  • 精神的な負担も大きくなる

2.2 股関節周囲の筋肉の問題

 

股関節の痛みは、股関節そのものの問題だけでなく、周囲の筋肉の緊張や炎症が原因となることも少なくありません。

 

 

2.2.1 筋肉の緊張や炎症

 

股関節は、お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、小殿筋など)、太ももの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋群)、そしてお腹の深層にある腸腰筋など、多くの筋肉によって支えられ、動かされています。

 

これらの筋肉が、使いすぎや逆に運動不足、悪い姿勢などによって硬くなったり、炎症を起こしたりすることがあります。

 

筋肉が硬くなると、股関節の動きが制限され、本来かかるべきでない場所に負担がかかることで、痛みにつながります。

 

また、筋肉の炎症は、歩くたびに痛みが増す原因となることもあります。

 

 

2.2.2 股関節のインナーマッスルとアウターマッスル

 

股関節を安定させ、スムーズに動かすためには、深層にある「インナーマッスル」と、表層にある「アウターマッスル」のバランスが非常に重要です。

 

  • インナーマッスル:股関節の深部に位置し、関節を安定させ、細かい動きを調整する役割を担っています。例えば、お尻の奥にある梨状筋や深層外旋六筋などがこれにあたります。これらの筋肉が弱くなると、股関節が不安定になり、アウターマッスルに過度な負担がかかることがあります。
  • アウターマッスル:股関節の表層に位置し、大きな力を発揮して体を動かす役割があります。大殿筋や大腿四頭筋などが代表的です。

 

これらの筋肉のバランスが崩れると、股関節が不安定になり、歩くたびに余計な負担がかかり、痛みの原因となることがあります。

 

特に、インナーマッスルが十分に機能していない場合、アウターマッスルが過剰に働き、緊張や疲労を引き起こしやすくなります。

 

2.3 関節唇損傷やインピンジメント

 

股関節の痛みの原因として、関節唇(かんせつしん)の損傷や、股関節インピンジメント(FAI)も挙げられます。

 

関節唇損傷とは、股関節の関節包の縁にある「関節唇」という線維軟骨が損傷することです。

 

関節唇は、股関節の安定性を高め、スムーズな動きを助ける役割があります。

 

スポーツでの急な方向転換や転倒、繰り返しの股関節への負担などによって損傷することがあります。

 

損傷すると、股関節の引っかかり感やクリック音、特定の動作での鋭い痛みが特徴です。

 

股関節インピンジメント(FAI:Femoroacetabular Impingement)とは、股関節の骨の形状に異常があるため、股関節を曲げたりひねったりした際に、大腿骨の骨頭と骨盤の臼蓋がぶつかり合う状態を指します。

 

これにより、関節唇や関節軟骨が挟み込まれて損傷し、痛みや可動域の制限が生じます。

 

この骨の形状異常は、生まれつきの要因や、成長期のスポーツ活動などが関係していると考えられています。

 

特に股関節を深く曲げる動作や内側にひねる動作で痛みを感じやすいのが特徴です。

 

 

2.4 その他の原因 姿勢や歩き方の問題

 

日頃の姿勢や歩き方が、股関節の痛みの原因となっていることも少なくありません。

 

例えば、猫背や反り腰といった不良姿勢は、骨盤の傾きに影響を与え、股関節に不自然な負担をかけます。

 

骨盤が前傾しすぎると股関節が常に屈曲した状態になりやすく、後傾しすぎると股関節の伸展が制限されやすくなります。

 

また、O脚やX脚も、股関節にかかる力の方向を変えてしまい、特定の部位に過度なストレスを与えることがあります。

 

歩き方も非常に重要です。

 

ぺたぺたとしたすり足歩きや、過度なガニ股・内股歩きは、股関節の正しい動きを妨げ、衝撃吸収能力を低下させます。

 

これにより、股関節の軟骨や周囲の組織に繰り返し負担がかかり、炎症や痛みを引き起こすことがあります。

 

不適切な歩き方は、特定の筋肉に過度な負担をかけ、筋力バランスの崩れを招くこともあります。

 

普段から自分の姿勢や歩き方を意識し、改善することは、股関節の痛みを予防し、改善するための一歩となります。

 

3. 股関節の痛みを和らげる 今日からできるセルフケア

 

股関節の痛みを和らげるためには、日々のセルフケアが非常に重要です。

 

硬くなった筋肉をほぐし、弱った筋肉を強化することで、股関節への負担を軽減し、痛みの改善を目指すことができます。

 

ここでは、今日から実践できる具体的なセルフケア方法をご紹介いたします。

 

 

3.1 股関節の柔軟性を高めるストレッチ

 

股関節周囲の筋肉が硬くなると、関節の動きが悪くなり、痛みが生じやすくなります。

 

定期的なストレッチで柔軟性を高め、関節の可動域を広げましょう。

 

3.1.1 腸腰筋ストレッチ

 

腸腰筋は、股関節を曲げる際に使う重要な筋肉です。

 

この筋肉が硬くなると、骨盤が前傾し、腰痛や股関節の痛みの原因となることがあります。

 

ストレッチ方法

  1. 片膝立ちになります。前に出した足の膝は90度に曲げ、後ろの足の膝は床につけます。
  2. 骨盤を立てるように意識しながら、ゆっくりと前に出した足の方向へ重心を移動させます。
  3. 後ろ足の股関節の付け根部分が伸びていることを感じながら、20秒から30秒程度キープします。
  4. 左右交互に2~3セット行います。

ポイント
腰が反りすぎないように注意し、お腹に軽く力を入れて行いましょう。無理に伸ばさず、心地よい伸びを感じる範囲で行ってください。

 

腸腰筋ストレッチ動画へ

 

3.1.2 梨状筋ストレッチ

 

梨状筋はお尻の奥深くにある小さな筋肉で、坐骨神経の近くを通っています。

 

この筋肉が硬くなると、お尻や太ももの後ろ側に痛みやしびれを感じることがあります。

 

ストレッチ方法

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
  2. 片方の足首をもう片方の膝の上に置きます。
  3. 膝の上に置いた足と同じ側の手で、膝をゆっくりと胸の方へ引き寄せます。
  4. お尻の奥が伸びていることを感じながら、20秒から30秒程度キープします。
  5. 左右交互に2~3セット行います。

ポイント
体をひねらず、お尻の筋肉がしっかりと伸びるように意識してください。痛みを感じる場合は、無理のない範囲で調整しましょう。

 

梨状筋ストレッチ動画へ

 

3.1.3 内転筋ストレッチ

内転筋は太ももの内側にある筋肉群で、股関節を閉じる動作に関わります。

 

この筋肉が硬くなると、股関節の動きが制限され、歩行時などに痛みが生じることがあります。

 

ストレッチ方法

  1. 床に座り、両足の裏を合わせ、膝を外側に開きます。
  2. 両手で足の甲を持ち、かかとを体の方に引き寄せます。
  3. 背筋を伸ばし、ゆっくりと上体を前に倒していきます
  4. 太ももの内側が伸びていることを感じながら、20秒から30秒程度キープします。
  5. 2~3セット行います。

 

ポイント

膝を床に近づけるように意識しますが、無理に押し付けないでください。

 

背中が丸まらないように、骨盤を立てて行うことが大切です。

 

 

3.2 股関節を支える筋力アップ運動

 

股関節の安定性を高めるためには、周囲の筋肉を強化することが不可欠です。

 

特に、歩行時に重要な役割を果たすお尻の筋肉を鍛えることで、股関節への負担を軽減し、痛みの改善につながります。

 

3.2.1 中殿筋トレーニング

 

中殿筋はお尻の横側にある筋肉で、歩行時に骨盤を安定させる働きがあります。

 

この筋肉が弱いと、歩行時に体が左右に揺れやすくなり、股関節に過度な負担がかかることがあります。

 

トレーニング方法

  1. 横向きに寝て、下側の腕で頭を支え、膝を軽く曲げます。
  2. 上側の足をゆっくりと真上に持ち上げます。このとき、体が前後に傾かないように注意してください。
  3. お尻の横の筋肉が使われていることを意識しながら、ゆっくりと元の位置に戻します
  4. これを10回から15回繰り返し、左右交互に2~3セット行います。

 

ポイント

足を高く上げすぎると腰に負担がかかるため、お尻の横に効いていることを感じられる範囲で行いましょう。

 

動作はゆっくりと、コントロールして行うことが大切です。

 

 

3.2.2 大殿筋トレーニング

 

大殿筋はお尻の大きな筋肉で、股関節を伸ばす動作や、体を支える際に重要な役割を果たします。

 

この筋肉を鍛えることで、歩行や立ち上がりの動作がスムーズになり、股関節への衝撃を吸収しやすくなります。

 

トレーニング方法

 

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。足は肩幅程度に開きます。
  2. お尻の筋肉を意識しながら、ゆっくりとお尻を持ち上げます。肩から膝までが一直線になるように意識しましょう。
  3. お尻の筋肉をしっかり収縮させ、数秒間キープします。
  4. ゆっくりと元の位置に戻します。
  5. これを10回から15回繰り返し、2~3セット行います。

 

ポイント

腰を反らしすぎないように注意し、お尻の筋肉で体を持ち上げることを意識してください。

 

動作中は呼吸を止めないようにしましょう。

 

 

3.3 日常生活で意識したい改善ポイント

 

セルフケアとしてのストレッチやトレーニングだけでなく、日々の生活習慣を見直すことも、股関節の痛みを和らげる上で非常に重要です。

 

股関節に負担をかけないための工夫を取り入れましょう。

 

 

3.3.1 正しい歩き方と姿勢

 

歩き方や姿勢の癖は、股関節に不要な負担をかけ、痛みを悪化させる原因となることがあります。

 

意識して改善することで、股関節への負担を軽減できます。

 

項目 正しい歩き方・姿勢のポイント
歩き方
  • かかとから着地し、つま先で地面を蹴り出すように意識します。
  • 目線は前方に向け、背筋を伸ばして歩きます。
  • 腕を軽く振り、体のバランスを保ちます。
  • 歩幅は無理なく、小股で歩くことを心がけましょう。
姿勢
  • 背筋を伸ばし、顎を軽く引きます。
  • お腹に軽く力を入れ、骨盤を立てるように意識します。
  • 猫背や反り腰にならないように注意しましょう。

 

ポイント

急にすべてを変えるのではなく、まずは意識することから始めてみてください

 

少しずつ正しいフォームに近づけていきましょう。

 

 

3.3.2 股関節に負担をかけない座り方

 

長時間座る姿勢も、股関節に大きな影響を与えます。特に、股関節に負担がかかりやすい座り方を避けることが大切です。

項目 座り方のポイント
良い座り方
  • 椅子には深く腰掛け、背もたれに背中を預けます。
  • 膝の角度が90度程度になるように、足の裏をしっかりと床につけます。
  • 膝が股関節よりもやや低い位置にあると、骨盤が安定しやすくなります。
避けるべき座り方
  • 足を組むと骨盤が歪み、股関節に負担がかかります。
  • あぐらや横座りは、股関節に無理なねじれを生じさせます。
  • ソファなどに浅く座り、背中が丸まる姿勢は避けましょう。

 

ポイント

デスクワークなどで長時間座る場合は、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすことをおすすめします。

 

 

3.3.3 温める 冷やすの使い分け

 

股関節の痛みに対して、温めるか冷やすかは、痛みの種類や状態によって使い分けることが大切です。

 

適切に対処することで、痛みの緩和につながります。

 

対処法 適している状態 具体的な方法
温める
  • 慢性的な痛みや、動き始めの痛みがある場合。
  • 筋肉の緊張やこわばりを感じる場合。
  • 血行不良による痛みが疑われる場合。
  • 入浴で体を温める。
  • ホットパックや蒸しタオルを患部に当てる。
  • 温湿布を使用する。
冷やす
  • 急性の痛みや、炎症、腫れがある場合。
  • 運動後などに熱を持っていると感じる場合。
  • 氷のうや保冷剤をタオルで包み、患部に当てる。
  • 冷湿布を使用する。

 

ポイント

温める場合も冷やす場合も、長時間同じ場所に当て続けないように注意してください。

 

肌への刺激を避けるため、直接当てずにタオルなどで包んで使用しましょう。

 

 

4. 専門家へ相談すべきケースと受診の目安

 

4.1 セルフケアで改善しない場合

 

股関節の痛みに対するセルフケアは、症状の緩和や悪化の予防に非常に有効な手段です。

 

しかし、すべての方がセルフケアだけで痛みを完全に解消できるわけではありません

 

もし、ご自身で継続的にセルフケアに取り組んでいても、痛みが軽減しない場合や、かえって症状が悪化していると感じる場合は、専門家への相談を検討する時期かもしれません。

 

目安として、2週間から1ヶ月程度セルフケアを続けても変化が見られない場合は、一度専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。

 

痛みの原因が自己判断では特定しにくい場合や、より専門的なアプローチが必要なケースも少なくありません。

 

専門家は、あなたの股関節の状態を詳しく評価し、適切なアドバイスや施術を提供してくれるでしょう。

 

4.2 こんな症状は要注意

 

股関節の痛みの中には、放置すると症状が進行してしまう恐れのあるものも含まれています。

 

以下のような症状が見られる場合は、自己判断せずに早めに専門家へ相談することをおすすめします。

 

症状の項目 具体的な状態
痛みの強さ 日常生活に支障が出るほどの強い痛みや、安静にしていても痛みが続く場合。
痛みの変化 痛みが徐々に強くなっている、または急激に悪化している場合。
可動域の制限 股関節を動かせる範囲が著しく狭くなり、靴下を履く、爪を切るなどの動作が困難な場合。
他の症状の併発 発熱、倦怠感、股関節周辺の腫れ、熱感、足のしびれなどが同時に現れている場合。
夜間痛 夜間、寝ている間にも痛みが続き、睡眠を妨げられる場合。
特定の動作での痛み 特定の姿勢や動作(例: 立ち上がり、階段昇降)で必ず強い痛みが生じる場合。
左右差の顕著化 左右の股関節の動きや見た目に明らかな違いがあり、それが生活に影響を与えている場合。

 

これらの症状は、単なる筋肉の疲労や軽い炎症だけでなく、股関節の内部で何らかの異常が進行している可能性を示唆しています。

 

早期に専門家による適切な評価を受けることで、症状の悪化を防ぎ、より効果的な改善策を見つけることができるでしょう。

 

専門家は、あなたの股関節の動きや姿勢、筋肉の状態などを総合的に判断し、痛みの根本原因を探ります。

 

そして、個々の状態に合わせた施術計画や、日常生活での注意点、さらに効果的なセルフケアの方法について具体的なアドバイスを提供してくれます。

 

5. まとめ

 

股関節の痛みは、日常生活の質を大きく低下させてしまう厄介な症状です。

 

歩くたびに感じる不快感や痛みは、変形性股関節症や筋肉の問題、関節唇損傷など、様々な原因が考えられます。

 

しかし、ご自身の股関節の状態を正しく理解し、適切なセルフケアを継続することで、痛みを和らげ、快適な毎日を取り戻すことは十分に可能です。

 

ご紹介したストレッチや筋力アップ運動、そして日常生活での意識改善は、股関節への負担を軽減し、症状の改善に繋がる大切な一歩となるでしょう。

 

もし、セルフケアを続けても痛みが改善しない場合や、特定の症状(激しい痛み、しびれ、発熱など)がある場合は、決して放置せず、専門家へご相談ください。

 

早期に適切な診断と治療を受けることが、股関節の健康を守る上で最も重要です。

 

あなたの股関節の痛みが少しでも楽になり、笑顔で歩ける日々が訪れることを心から願っています。

 

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

 

 

 

柔道整復師 武田和樹 監修

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