肩こりひどい!その原因は病気かも?放っておけない危険なサインと対処法

「肩こりひどい…」
「もう限界!」
と感じているあなた、その肩こりはもしかしたら病気のサインかもしれません。
放っておくと悪化する可能性もあるので、原因をきちんと理解し、適切な対処をすることが重要です。
この記事では、肩こりがひどい原因を病気や生活習慣の側面から詳しく解説します。
さらに、危険な肩こりのサインや、今すぐできる効果的な対処法、日常生活での改善策まで網羅的にご紹介します。
肩こりの悩みから解放され、快適な毎日を送るためのヒントが満載です。
この記事を読めば、あなたの肩こりの原因が分かり、適切な対処法を見つけることができるでしょう。
1. 肩こりひどい…それって放っておいて大丈夫?
肩こりは多くの人が経験するよくある症状です。
デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、現代の生活習慣と深く関わっているため、軽く考えてしまいがちです。
しかし、そのつらい肩こり、実は重大な病気のサインかもしれません。
たかが肩こりと安易に考えて放置してしまうと、後々大きな問題につながる可能性があります。
肩こりの原因は様々ですが、筋肉の緊張や血行不良といった一時的なものから、頸椎椎間板ヘルニアなどの深刻な病気が隠れているケースもあるのです。
「肩こりってみんなするもんでしょ?」
と軽く考えて放置せず、ご自身の肩こりの原因を探り、適切な対処をすることが大切です。
放置のリスク | 詳細 |
---|---|
症状の悪化 | 初期段階では軽い肩こりでも、放置することで痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みになる可能性があります。 |
他の症状の出現 | 肩こりを放置することで、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れることがあります。 |
根本原因の悪化 | 肩こりの原因が病気の場合、放置することで病気が進行し、より深刻な状態になる可能性があります。 |
QOLの低下 | 慢性的な肩こりは、睡眠の質を低下させたり、集中力を妨げたりするなど、生活の質を大きく低下させる可能性があります。 |
この章では、肩こりの原因となる様々な病気や生活習慣、そして危険なサインについて詳しく解説していきます。
ご自身の肩こりと照らし合わせながら、適切な対処法を見つけていきましょう。
2. 肩こりの原因は?病気の可能性も…
肩こりは、多くの人が経験するありふれた症状ですが、その原因は様々です。
中には、病気が隠れている場合もあるので、安易に考えて放置しないようにしましょう。
肩こりの原因には、日常生活での習慣や姿勢、そして病気などが考えられます。
まずは、どのような原因が考えられるのかを見ていきましょう。
2.1 肩こりの原因となる病気
肩こりの原因として考えられる病気には、次のようなものがあります。
2.1.1 頸椎椎間板ヘルニア
頸椎椎間板ヘルニアは、頸椎にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで肩や腕、手に痛みやしびれなどの症状を引き起こす病気です。
首を動かすと痛みが強くなる、腕や手に力が入りにくいなどの症状が現れることもあります。
2.1.2 胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、鎖骨や第一肋骨周辺で血管や神経が圧迫されることで、肩や腕、手に痛みやしびれ、冷感などの症状を引き起こす病気です。
つり革につかまる、洗濯物を干すなどの動作で症状が悪化することがあります。
【その手の痺れ、原因は首ではない?】胸郭出口症候群の症状と治療法について ブログへ
2.1.3 狭心症・心筋梗塞
狭心症や心筋梗塞は、心臓の血管が狭くなったり詰まったりすることで、胸の痛みや圧迫感などの症状が現れる病気です。
これらの病気では、肩や背中に痛みが放散することがあります。
特に、運動時やストレスを感じた時に症状が現れやすいのが特徴です。
2.1.4 くも膜下出血
くも膜下出血は、脳の血管が破れて出血することで、突然の激しい頭痛とともに、吐き気や嘔吐、意識障害などの症状を引き起こす病気です。
肩こりを感じることがあります。
2.1.5 その他、肩こりの原因となる病気
その他にも、肩こりの原因となる病気には、以下のようなものがあります。
病気 | 症状 |
---|---|
五十肩 | 肩関節の痛みや可動域制限 |
腱板炎 | 肩関節の痛みや運動時の痛み |
リウマチ | 関節の痛みや腫れ、こわばり |
2.2 肩こりの原因となる生活習慣
肩こりの原因となる生活習慣には、次のようなものがあります。
2.2.1 デスクワーク
長時間のパソコン作業やデスクワークは、同じ姿勢を続けることで肩や首の筋肉が緊張し、肩こりを引き起こしやすくなります。
2.2.2 猫背などの悪い姿勢
猫背などの悪い姿勢は、肩や首に負担がかかり、肩こりの原因となります。
2.2.3 運動不足
運動不足は、筋肉の柔軟性を低下させ、血行不良を招き、肩こりを悪化させる要因となります。
2.2.4 冷え性
冷え性は、血行不良を引き起こし、筋肉が緊張しやすくなるため、肩こりの原因となります。
2.2.5 精神的ストレス
ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めるため、肩こりを悪化させる要因となります。
3. 肩こりひどいの原因チェックリスト
慢性的な肩こりにお悩みの方は、以下のチェックリストで原因を探ってみましょう。
当てはまる項目が多いほど、肩こりの原因となっている可能性が高いため、生活習慣の見直しや専門家への相談を検討してみてください。
3.1 日常生活
項目 | はい | いいえ |
---|---|---|
長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用をしていますか? | □ | □ |
デスクワーク中心の生活ですか? | □ | □ |
猫背や前かがみの姿勢になりがちですか? | □ | □ |
運動不足を感じていますか? | □ | □ |
普段から冷えを感じていますか? | □ | □ |
精神的なストレスを感じていますか? | □ | □ |
バッグをいつも同じ肩にかけていますか? | □ | □ |
睡眠不足ですか? | □ | □ |
枕の高さが合っていないと感じますか? | □ | □ |
3.2 身体の状態
項目 | はい | いいえ |
---|---|---|
首や肩を動かすと痛みが増しますか? | □ | □ |
肩だけでなく、腕や手にしびれを感じますか? | □ | □ |
頭痛を伴うことがありますか? | □ | □ |
めまいや吐き気を伴うことがありますか? | □ | □ |
呼吸が苦しくなることがありますか? | □ | □ |
過去に首や肩をケガしたことがありますか? | □ | □ |
上記のチェックリストはあくまで自己診断のためのものです。
肩こりが続く場合や、症状が悪化する場合は、自己判断せず、専門家にご相談ください。
4. こんな肩こりは危険!病院へ行くべきサイン
肩こりはよくある症状ですが、中には重大な病気が隠れているケースもあります。
放っておくと悪化したり、他の症状が現れたりする可能性もあるため、注意が必要です。
「ただの肩こり」と安易に考えて放置せず、早めの受診をおすすめします。
4.1 肩こりに伴う吐き気や嘔吐
肩こりと吐き気や嘔吐が同時に起こる場合、くも膜下出血などの脳の病気の可能性があります。
激しい頭痛を伴うことも多く、緊急性の高い症状です。
すぐに医療機関を受診してください。
4.2 肩こりに伴うめまいやふらつき
めまいやふらつきを伴う肩こりは、頸椎椎間板ヘルニアや脳梗塞などが原因で起こることがあります。
特に手足のしびれやろれつが回らないなどの症状も同時に現れる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
4.3 肩こりに伴う手足のしびれ
肩こりとともに手足のしびれがある場合は、頸椎椎間板ヘルニアや胸郭出口症候群などの病気が考えられます。
しびれの範囲や程度、持続時間などを確認し、医療機関に相談しましょう。
4.4 発熱を伴う肩こり
発熱を伴う肩こりは、感染症や炎症などが原因となっている可能性があります。
特に高熱や倦怠感、リンパ節の腫れなどを伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
4.5 突然の激しい肩こり
これまで経験したことのないような突然の激しい肩こりは、重大な病気のサインである可能性があります。
特に、胸の痛みや息苦しさ、冷や汗などを伴う場合は、狭心症や心筋梗塞などの疑いもあるため、すぐに救急車を呼ぶなどして医療機関を受診してください。
症状 | 考えられる病気 | 対処法 |
---|---|---|
肩こりに伴う吐き気や嘔吐 | くも膜下出血など | すぐに医療機関を受診 |
肩こりに伴うめまいやふらつき | 頸椎椎間板ヘルニア、脳梗塞など | すぐに医療機関を受診 |
肩こりに伴う手足のしびれ | 頸椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群など | 医療機関に相談 |
発熱を伴う肩こり | 感染症、炎症など | 速やかに医療機関を受診 |
突然の激しい肩こり | 狭心症、心筋梗塞など | すぐに救急車を呼ぶなどして医療機関を受診 |
上
記の症状以外にも、肩こりの程度がひどくなってきたり、長引いたりする場合は、医療機関への相談をおすすめします。
自己判断せずに、専門家の適切な診断と治療を受けることが大切です。
5. 肩こりひどい時の対処法
肩こりがひどい時、少しでも楽になりたいですよね。
ここでは、自宅でできる対処法をいくつかご紹介します。
5.1 ストレッチ
肩こりの原因となる筋肉の緊張を和らげるには、ストレッチが効果的です。
肩甲骨を動かすことを意識したストレッチや、首周りのストレッチを行うようにしましょう。
気持ち良いと感じる程度に行ってください。
無理に伸ばすと逆効果になる場合があるので注意が必要です。
5.1.1 肩甲骨ストレッチ
両腕を前に伸ばし、手のひらを合わせます。
そのまま腕を上に持ち上げ、肩甲骨を寄せ合うように意識しながら数秒間キープします。
これを数回繰り返します。
5.1.2 首周りのストレッチ
頭をゆっくりと左右に傾け、首の筋肉を伸ばします。
痛みを感じない範囲で行いましょう。
数秒間キープし、反対側も同様に行います。
5.2 マッサージ
肩や首の筋肉を直接もみほぐすマッサージも効果的です。
入浴後など体が温まっている時に行うとより効果的です。
ただし、強く揉みすぎると筋肉を傷つける可能性があるので、優しく行うようにしましょう。
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5.3 温熱療法
肩や首を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。
蒸しタオルや温熱パッド、お風呂などで温めるのがおすすめです。
湯船に浸かる場合は、38~40度くらいのぬるめのお湯に15~20分程度浸かるのが良いでしょう。
5.4 薬物療法
市販の鎮痛剤や湿布薬を使用することで、痛みを一時的に和らげることができます。
用法・用量を守って使用し、痛みが長引く場合は医師に相談しましょう。
内服薬には、痛みや炎症を抑える成分が含まれています。
湿布薬には、冷感タイプと温感タイプがありますが冷感タイプがオススメです。
種類 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
鎮痛剤(内服薬) | 痛みを軽減する | 胃腸障害などの副作用が出る場合がある |
湿布薬 | 痛みや炎症を軽減する | かぶれなどの皮膚トラブルが出る場合がある |
5.5 日常生活の改善
肩こりを根本的に改善するためには、日常生活の改善も重要です。
正しい姿勢を保つ、適度な運動をする、十分な睡眠をとるなど、生活習慣を見直してみましょう。
デスクワークが多い方は、こまめに休憩を取り、軽いストレッチを行うように心がけましょう。
また、自分に合った枕を使用することも大切です。
これらの対処法を試しても肩こりが改善しない場合や、症状が悪化する場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
6. 肩こりひどい原因が病気だった場合の治療法
肩こりの原因が病気だった場合、その病気の種類によって適切な治療法が異なります。
自己判断で治療を行うのではなく、医療機関を受診し、医師の診断に基づいた治療を受けることが重要です。
ここでは、肩こりの原因となる代表的な病気と、それぞれの治療法について解説します。
6.1 頸椎椎間板ヘルニア
頸椎椎間板ヘルニアは、頸椎にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで肩こりや痛み、しびれなどを引き起こす病気です。
保存療法では、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬物療法、頸椎カラーによる固定、牽引療法、温熱療法、理学療法などが行われます。
症状が改善しない場合は、手術療法が検討されることもあります。
6.2 胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、鎖骨や第一肋骨周辺で血管や神経が圧迫されることで、肩や腕、手に痛みやしびれ、冷感などを引き起こす病気です。
保存療法として、姿勢の改善指導、ストレッチ、マッサージ、薬物療法などが行われます。
手術療法が必要となるケースは稀ですが、症状が重度の場合や保存療法で効果がない場合は検討されます。
6.3 狭心症・心筋梗塞
狭心症や心筋梗塞は、心臓の血管が狭窄したり閉塞したりすることで、胸痛や肩こり、息切れなどを引き起こす病気です。
狭心症の治療では、ニトログリセリンなどの薬物療法や、カテーテル治療、バイパス手術などが行われます。
心筋梗塞の場合は、緊急のカテーテル治療や血栓溶解療法、バイパス手術などが必要となる場合があります。
6.4 くも膜下出血
くも膜下出血は、脳の血管が破れて出血することで、激しい頭痛や肩こり、吐き気、意識障害などを引き起こす病気です。
緊急の手術が必要となる場合が多く、クリッピング術やコイリング術などによって出血を止めます。
その後は、再出血の予防や合併症の治療が行われます。
6.5 その他、肩こりの原因となる病気
その他にも、肩こりの原因となる病気はいくつかあります。
例えば、がんの骨転移やリウマチ、線維筋痛症などが挙げられます。
これらの病気の場合、それぞれの病気に合わせた治療が必要となります。
病気 | 主な症状 | 主な治療法 |
---|---|---|
頸椎椎間板ヘルニア | 肩こり、首の痛み、腕のしびれ | 薬物療法、牽引療法、手術療法 |
胸郭出口症候群 | 肩こり、腕のしびれ、冷感 | 姿勢改善、ストレッチ、薬物療法、手術療法 |
狭心症 | 胸痛、肩こり、息切れ | 薬物療法、カテーテル治療、バイパス手術 |
心筋梗塞 | 激しい胸痛、肩こり、息切れ | カテーテル治療、血栓溶解療法、バイパス手術 |
くも膜下出血 | 激しい頭痛、肩こり、吐き気、意識障害 | クリッピング術、コイリング術 |
肩こりがひどい場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
早期発見・早期治療が重要です。
7. まとめ
肩こりがひどい場合、その原因は日常生活の癖や姿勢、運動不足といったものから、頸椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群などの病気まで様々です。
肩こりの原因を特定し適切な対処をすることが重要です。
この記事では、肩こりの原因となる病気や生活習慣、危険なサイン、そして対処法について解説しました。
肩こりは放置すると悪化したり、重大な病気のサインを見逃してしまう可能性があります。
吐き気や嘔吐、めまいやふらつき、手足のしびれ、発熱などを伴う場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
日頃から正しい姿勢や適度な運動を心がけ、肩こりを予防することも大切です。
少しでも不安を感じたら、自己判断せずに専門家のアドバイスを受けるようにしてください。
柔道整復師 武田和樹 監修