ブログ

blog

腰の痛み、実は内臓疾患のサインかも?見逃せない症状と対処法

腰の痛みは、多くの人が経験するありふれた症状ですが、その原因が内臓疾患にあるケースもあることをご存知でしょうか?

 

単なる筋肉疲労や姿勢の問題と思って放置していると、重大な病気が隠れている可能性も否定できません。

 

このページでは、腰痛と内臓疾患の意外な関係について詳しく解説します。

 

腰痛を引き起こす可能性のある腎臓、膵臓、婦人科系、消化器系の疾患を具体的に挙げ、それぞれの症状の特徴や見分け方について分かりやすく説明しています。

 

また、緊急性を要する腰痛のサインや、家庭でできるセルフチェックの方法、医療機関を受診する際のポイントなどもご紹介します。

 

この記事を読むことで、ご自身の腰痛の原因を探るヒントを見つけ、適切な対処法を理解することができます。

 

安心できる毎日を送るためにも、ぜひ最後までお読みください。

 

 

1. 腰の痛みの原因は?内臓疾患の可能性について

 

腰痛は、多くの人が経験する一般的な症状です。

 

その原因は様々ですが、筋肉や骨格の問題だけでなく、内臓疾患が隠れているケースもあるため注意が必要です。

 

腰痛を安易に考えて放置すると、重大な病気が進行してしまう可能性もあるため、適切な対処が重要になります。

 

 

1.1 腰痛と内臓疾患の関係

 

腰は身体の中心に位置し、様々な臓器と密接に関係しています。

 

そのため、内臓に異常が生じると、その痛みが腰にまで広がり、腰痛として感じられることがあります。

 

これを「関連痛」と言います。

 

内臓からの関連痛による腰痛は、筋肉や骨格の問題による腰痛とは異なる特徴を持つことが多く、その違いを見極めることが重要です。

 

 

1.2 腰痛を引き起こす主な内臓疾患

 

腰痛を引き起こす可能性のある内臓疾患は多岐に渡ります。

 

代表的なものを以下にまとめました。

 

臓器 疾患
腎臓

1.2.1 腎臓の病気

腎臓は腰のやや上部に位置し、老廃物の排出や体液バランスの調整など、重要な役割を担っています。

腎臓に炎症が起きる腎盂腎炎や、尿路結石が腎臓で形成される腎結石などは、腰痛の原因となることがあります。

腎盂腎炎の場合は、発熱や排尿時の痛みを伴うことが多く、腎結石の場合は、突発的な激しい痛みと吐き気などを伴うことがあります。

膵臓

1.2.2 膵臓の病気

膵臓は胃の裏側に位置し、消化酵素やホルモンの分泌を担っています。

急性膵炎や慢性膵炎、膵臓がんといった病気は、腰部に鈍い痛みを引き起こすことがあります。

特に急性膵炎は、激しい腹痛とともに腰に痛みが広がり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

慢性膵炎や膵臓がんは、初期段階では自覚症状が現れにくい場合もありますが、進行すると持続的な腰痛や体重減少などの症状が現れることがあります。

婦人科系

1.2.3 婦人科系の病気

子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などは、月経痛の悪化や不正出血、下腹部痛とともに、腰痛を引き起こすことがあります。

これらの病気は、女性ホルモンのバランスと深く関わっているため、月経周期に合わせて症状が変化することが特徴です。

消化器系

1.2.4 消化器系の病気

大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎、クローン病などの消化器系の病気も、腰痛の原因となることがあります。

大腸憩室炎は、大腸にできた憩室に炎症が起きる病気で、下腹部痛や発熱とともに腰痛が現れることがあります。

潰瘍性大腸炎やクローン病は、炎症性腸疾患と呼ばれ、腹痛や下痢、血便などの症状とともに、腰痛を伴うこともあります。

 

上記以外にも、腹部大動脈瘤や脊椎の感染症など、様々な病気が腰痛の原因となる可能性があります。

 

腰痛の原因を自己判断することは難しいため、少しでも気になる症状がある場合は、医療機関を受診し、適切な検査を受けることが大切です。

2. 内臓疾患による腰痛の特徴

 

腰痛は、多くの人が経験するありふれた症状です。

 

しかし、その原因は様々で、筋肉や骨格の問題だけでなく、内臓疾患が隠れているケースも見逃せません。

 

内臓疾患による腰痛は、特徴的な症状を伴うことが多く、的確な判断と迅速な対応が重要になります。

 

 

2.1 筋肉や骨格の問題による腰痛との違い

 

ぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどの、筋肉や骨格に起因する腰痛は、一般的に体を動かした時に痛みが強くなります。

 

安静にすると痛みが和らぐ傾向があり、痛む場所も比較的特定しやすいです。

 

一方、内臓疾患による腰痛は、体勢を変えても痛みが変わらないことが多く、鈍痛や違和感として感じられる場合もあります。

 

また、特定の動作とは関係なく持続的に痛むのも特徴です。

 

さらに、内臓疾患の場合は、腰痛以外にも発熱、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、血尿などの症状を伴うことがあります。

 

 

2.2 緊急性を要する腰痛のサイン

 

腰痛の中には、緊急の医療処置が必要なケースがあります。

 

以下の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

2.2.1 突然の激痛

 

今まで経験したことのないような激しい痛みが突然生じた場合は、重大な疾患が隠れている可能性があります。

 

特に、腹部大動脈瘤の破裂などは、命に関わる危険な状態です。

 

躊躇せずに、すぐに医療機関を受診してください。

 

 

2.2.2 発熱を伴う腰痛

 

腰痛とともに発熱がある場合は、感染症の可能性が考えられます。

 

腎盂腎炎や脊椎炎などが疑われるため、早急に医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが重要です。

 

 

2.2.3 下肢のしびれや麻痺

 

腰痛に加えて、足にしびれや麻痺が現れた場合は、神経が圧迫されている可能性があります。

 

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが考えられ、放置すると症状が悪化する可能性があるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

2.2.4 排尿・排便の異常

 

腰痛とともに、排尿や排便に異常がある場合は、神経の障害や内臓疾患の可能性があります。

 

尿が出にくい、残尿感がある、便失禁などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。

 

症状 考えられる原因
突然の激痛 腹部大動脈瘤破裂など
発熱を伴う腰痛 腎盂腎炎、脊椎炎など
下肢のしびれや麻痺 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など
排尿・排便の異常 神経障害、内臓疾患など

これらの症状は必ずしも内臓疾患によるものとは限りませんが、重篤な病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。

 

自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けるようにしましょう。

 

 

3. 考えられる内臓疾患別の腰痛の特徴と症状

 

腰痛は、様々な内臓疾患のサインである可能性があります。

 

ここでは、代表的な内臓疾患による腰痛の特徴と症状について詳しく解説します。

 

 

3.1 腎臓の病気による腰痛

 

腎臓は腰のやや上部に位置するため、腎臓疾患では腰背部に鈍い痛みやしびれを感じることがあります。

 

腎臓の病気による腰痛は、左右どちらか片側に現れることが多いです。

 

また、腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物が排出されにくくなり、むくみや倦怠感などの症状が現れることもあります。

 

 

3.1.1 腎盂腎炎

 

腎盂腎炎は、細菌感染によって腎盂(腎臓で尿が集まる部分)に炎症が起こる病気です。

 

高熱、悪寒、吐き気、頻尿、排尿時の痛みなどの症状に加え、腰の片側、または両側に鈍い痛みが現れます。

 

 

3.1.2 腎結石

 

腎結石は、腎臓に結石ができる病気です。

 

結石が尿管に移動すると、突然の激しい腰の痛み(疝痛発作)が起こります。

 

痛みは波のように強くなったり弱くなったりするのが特徴で、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

 

血尿が出る場合もあります。

 

 

3.2 膵臓の病気による腰痛

 

膵臓は胃の後ろにある臓器で、消化酵素やホルモンを分泌する役割を担っています。

 

膵臓の病気による腰痛は、みぞおちから背中にかけての痛みとして現れることが多いです。

 

 

3.2.1 急性膵炎

 

急性膵炎は、膵臓に急激な炎症が起こる病気です。

 

激しい上腹部痛に加え、背中にも痛みが広がるのが特徴です。

 

吐き気、嘔吐、発熱などの症状を伴うこともあります。

 

 

3.2.2 慢性膵炎

 

慢性膵炎は、膵臓に慢性的な炎症が起こる病気です。

 

鈍い上腹部痛背部痛が持続し、食後に悪化することがあります。

 

体重減少や脂肪便などの症状が現れることもあります。

 

 

3.2.3 膵がん

 

膵がんは、膵臓に発生するがんです。

 

初期には自覚症状がないことが多く、進行すると上腹部痛背部痛、黄疸、体重減少などの症状が現れます。

 

腰痛は、がんが周囲の組織に浸潤することで発生します。

 

 

3.3 婦人科系の病気による腰痛

 

婦人科系の病気でも腰痛が現れることがあります。

 

生理痛に似た痛みや、下腹部痛を伴う場合もあります。

 

 

3.3.1 子宮内膜症

 

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所に発生する病気です。

 

強い生理痛性交痛月経時以外の腰痛や下腹部痛などの症状が現れます。

 

 

3.3.2 子宮筋腫

 

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。

 

筋腫が大きくなると、月経量増加貧血腰痛下腹部痛などの症状が現れることがあります。

 

 

3.3.3 卵巣嚢腫

 

卵巣嚢腫は、卵巣にできる嚢胞(液体などが溜まった袋状のもの)です。多くの場合、無症状ですが、嚢腫が大きくなると、下腹部痛腰痛腹部膨満感などの症状が現れることがあります。

 

 

3.4 消化器系の病気による腰痛

 

消化器系の病気の中には、腰痛を伴うものがあります。

 

腹痛や消化器症状(便秘、下痢など)とともに腰痛が現れた場合は、消化器系の病気を疑う必要があります。

 

 

3.4.1 大腸憩室炎

 

大腸憩室炎は大腸の壁に憩室(小さな袋状の突出)ができて炎症を起こす病気です。

 

左下腹部痛が特徴で、腰の左側に痛みが出ることもあります。

 

発熱、便秘、下痢などを伴うこともあります。

 

 

3.4.2 潰瘍性大腸炎

 

潰瘍性大腸炎は大腸に炎症が起こり、潰瘍ができる病気です。

 

血便下痢腹痛などの症状に加え、腰痛が現れることもあります。

 

 

3.4.3 クローン病

 

クローン病は、口から肛門までの消化管のどこにでも炎症が起こる病気です。

 

腹痛下痢発熱体重減少などの症状に加え、腰痛が現れることもあります。

 

疾患名 主な症状 腰痛の特徴
腎盂腎炎 高熱、悪寒、吐き気、頻尿、排尿痛 片側または両側の鈍い痛み
腎結石 突然の激しい腰の痛み(疝痛発作)、吐き気、嘔吐、血尿 波のように痛みが強くなったり弱くなったりする
急性膵炎 激しい上腹部痛、吐き気、嘔吐、発熱 背中にも痛みが広がる
慢性膵炎 鈍い上腹部痛、背部痛、体重減少、脂肪便 食後に悪化することがある
膵がん 上腹部痛、背部痛、黄疸、体重減少 がんが周囲の組織に浸潤することで発生する
子宮内膜症 強い生理痛、性交痛、月経時以外の腰痛や下腹部痛 生理痛に似た痛み
子宮筋腫 月経量増加、貧血、腰痛、下腹部痛 筋腫が大きくなると症状が現れる
卵巣嚢腫 下腹部痛、腰痛、腹部膨満感 嚢腫が大きくなると症状が現れる
大腸憩室炎 左下腹部痛、発熱、便秘、下痢 腰の左側に痛みが出ることもある
潰瘍性大腸炎 血便、下痢、腹痛 炎症に伴う腰痛
クローン病 腹痛、下痢、発熱、体重減少 炎症に伴う腰痛

 

上記は代表的な例であり、必ずしもすべてのケースに当てはまるわけではありません。

 

腰痛の原因は様々ですので、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けることが重要です。

 

 

4. 腰の痛みのセルフチェック

 

腰痛はよくある症状ですが、その原因は様々です。

 

単なる筋肉疲労や姿勢の問題だけでなく、内臓疾患が隠れている可能性もあるため、自己判断せずに適切な対処をすることが重要です。

 

以下のセルフチェック項目を参考に、ご自身の腰痛の特徴を把握し、医療機関への受診を検討する際の目安としてください。

 

 

4.1 危険な腰痛を見分けるポイント

 

以下の症状がある場合は、内臓疾患による腰痛の可能性も考慮し、早めに医療機関を受診しましょう。

 

症状 詳細
突然の激痛 何の前触れもなく急に激しい痛みが生じた場合、内臓疾患の可能性があります。

特に、今まで経験したことのないような強い痛みは要注意です。

持続する鈍痛 常に鈍い痛みが持続する場合も、内臓疾患が原因となっている可能性があります。

痛みの程度が変化しない、または徐々に悪化していく場合は注意が必要です。

発熱を伴う腰痛 発熱と同時に腰痛がある場合は、感染症などが原因で内臓に炎症が起きている可能性があります。

38度以上の高熱や、悪寒、倦怠感などの症状を伴う場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

下肢のしびれや麻痺 腰痛と共に、足にしびれや麻痺、力が入りにくいなどの症状が現れる場合は、神経が圧迫されている可能性があります。

椎骨の病気や、内臓疾患による神経への影響が考えられます。

排尿・排便の異常 腰痛に加えて、頻尿、排尿痛、血尿、便秘、下痢、血便などの症状がある場合は、泌尿器系や消化器系の疾患が疑われます。

これらの症状は放置すると重篤な状態になる可能性もあるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。

体重減少 特に意図していないのに体重が減少している場合、内臓疾患の可能性も考えられます。

腰痛と共に体重減少が見られる場合は、注意が必要です。

食欲不振 腰痛と同時に食欲不振が続く場合、消化器系の疾患などが原因となっている可能性があります。

吐き気や嘔吐を伴う場合は、より注意が必要です。

4.2 いつ病院を受診すべきか

 

上記のような危険な腰痛のサインに加え、以下の場合は医療機関への受診を検討しましょう。

 

 

4.2.1 安静にしていても痛みが改善しない

 

安静にしていても痛みが引かない、または悪化する場合は、自己判断で様子を見るのではなく、医療機関を受診して適切な検査と治療を受けることが大切です。

 

市販の鎮痛薬を服用しても効果がない場合も、医療機関への受診を検討しましょう。

 

 

4.2.2 痛みが長引く

 

2週間以上腰痛が続く場合は、慢性的な腰痛に移行している可能性があります。

 

原因を特定し、適切な治療を受けるために、医療機関を受診しましょう。

 

 

4.2.3 日常生活に支障が出る

 

腰痛によって、仕事や家事、睡眠など日常生活に支障が出ている場合は、医療機関を受診し、適切な治療や生活指導を受けることが重要です。

 

痛みが強い場合は、無理をせず安静にするようにしましょう。

 

 

セルフチェックはあくまで参考であり、自己診断は危険です。

 

少しでも気になる症状がある場合は、医療機関を受診し、専門家の診断を受けるようにしましょう。

 

早期発見、早期治療が大切です。

 

 

6. 腰痛と内臓疾患への対処法

 

腰痛の原因が内臓疾患である場合、その対処法は原因となる疾患によって大きく異なります。

 

自己判断で対処しようとせず、医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けることが重要です。

 

 

6.1 医療機関での治療

 

内臓疾患による腰痛の治療は、原因となっている疾患への治療が中心となります。

 

医師の指示に従い、適切な治療を受けましょう。

 

6.1.1 腎臓の病気の場合

 

腎盂腎炎では、抗菌薬による治療が一般的です。

 

腎結石の場合は、自然排出を促す治療や、体外衝撃波結石破砕術などの外科的治療が行われます。

 

 

6.1.2 膵臓の病気の場合

 

急性膵炎では、絶食や点滴による栄養補給、痛み止めなどによる治療が行われます。

 

慢性膵炎では、食事療法や薬物療法、外科的治療などが検討されます。

 

膵がんの場合は、手術、化学療法、放射線療法などが行われます。

 

6.1.3 婦人科系の病気の場合

 

子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫などに対しては、薬物療法や手術療法が選択されます。

 

症状や病状の進行度合いによって適切な治療法が決定されます。

 

 

6.1.4 消化器系の病気の場合

 

大腸憩室炎では、抗菌薬や食事療法が中心となります。

 

潰瘍性大腸炎やクローン病では、薬物療法や手術療法が用いられます。

 

 

6.2 日常生活での注意点

 

内臓疾患による腰痛を抱えている場合は、日常生活においてもいくつかの注意点があります。

 

適切な対処をすることで、症状の悪化を防ぎ、回復を促進することができます。

 

  • 無理な動作を避ける:重いものを持ち上げたり、急に体をひねったりするなど、腰に負担がかかる動作は避けましょう。
  • 安静を保つ:痛みがある場合は、安静にして炎症を抑えることが大切です。
    激しい運動や長時間の立ち仕事は控えましょう。
  • バランスの取れた食事を摂る:消化器系の疾患がある場合は特に、消化の良いバランスの取れた食事を心がけましょう。
    刺激物や脂肪分の多い食事は控えめにすることが望ましいです。
  • 水分を十分に摂る:水分不足は腎臓に負担をかけるため、こまめな水分補給を心がけましょう。
    特に腎結石の既往がある方は、水分摂取を意識することが重要です。
  • ストレスを軽減する:ストレスは様々な疾患の悪化要因となるため、ストレスを軽減するための工夫をしましょう。
    リラックスできる時間を作る、趣味に没頭するなど、自分に合った方法を見つけましょう。
  • 保温に努める:体を冷やすと血行が悪くなり、腰痛が悪化することがあります。
    特に冬場は、腹巻やカイロなどで腰周りを温めるようにしましょう。
  • 禁煙する:喫煙は血行を悪化させ、様々な疾患のリスクを高めます。
    腰痛の改善のためにも、禁煙を心がけましょう。

6.3 内臓疾患別の対処法

 

疾患 日常生活での具体的な対処法
腎盂腎炎 水分を十分に摂り、トイレを我慢しないようにする。

体を冷やさないように注意する。

腎結石 水分を多めに摂り、結石の排出を促す。

医師の指示に従い、食事制限を行う場合もある。

急性膵炎 絶食し、安静を保つ。医師の指示に従い、薬物療法を受ける。
慢性膵炎 脂肪分の少ない食事を心がけ、禁酒する。

医師の指示に従い、薬物療法や酵素補充療法を受ける。

子宮内膜症 痛みを和らげるために、温罨法を行う。

医師の指示に従い、薬物療法や手術療法を受ける。

子宮筋腫 定期的に婦人科検診を受ける。

医師の指示に従い、薬物療法や手術療法を受ける。

卵巣嚢腫 定期的に婦人科検診を受ける。

医師の指示に従い、経過観察または手術療法を受ける。

大腸憩室炎 食物繊維を多く含む食事を摂り、便通を改善する。

医師の指示に従い、薬物療法を受ける。

潰瘍性大腸炎 医師の指示に従い、薬物療法や食事療法を行う。

ストレスを避け、規則正しい生活を心がける。

クローン病 医師の指示に従い、薬物療法や食事療法を行う。

ストレスを避け、規則正しい生活を心がける。

 

上記は一般的な対処法であり、個々の症状や病状によって適切な対処法は異なります。

 

必ず医療機関を受診し、医師の指示に従って治療や日常生活の管理を行うようにしてください。

 

 

7. まとめ

腰の痛みは、多くの方が経験するありふれた症状ですが、その原因は様々です。

 

この記事では、腰痛の原因の一つとして見過ごされがちな内臓疾患の可能性について解説しました。

 

筋肉や骨格の異常だけでなく、腎臓、膵臓、婦人科系、消化器系などの内臓疾患が腰痛を引き起こすことがあるのです。

 

 

内臓疾患による腰痛は、筋肉や骨格の問題による腰痛とは異なる特徴があります。

 

例えば、突然の激痛、発熱、下肢のしびれや麻痺、排尿・排便の異常などを伴う場合は、緊急性を要する可能性が高く、速やかに医療機関を受診することが重要です。

 

また、慢性的な鈍痛であっても、原因不明の腰痛が続く場合は、内臓疾患が隠れている可能性も考慮し、自己判断せずに医療機関への相談をおすすめします。

 

特定医療法人 明仁会 明舞中央病院  Hpへ

 

 

この記事が、腰痛の原因を探るヒントとなり、適切な診断と治療に繋がる一助となれば幸いです。

 

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

 

 

柔道整復師 武田和樹 監修

一覧へ戻る