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右後ろの腰の痛み、その原因は?自宅でできるストレッチとツボ押しを紹介

右後ろの腰に痛みを感じると、日常生活にも支障が出て不安になりますよね。

 

この痛み、一体何が原因なのでしょうか?

 

実は、筋肉の炎症や内臓の不調、骨格の歪みなど、様々な原因が考えられます。

 

この記事では、右後ろの腰の痛みの原因を詳しく解説し、痛みの種類や部位による違いを分かりやすく説明します。

 

さらに、ご自宅でできる効果的なストレッチやツボ押し、日常生活での注意点などもご紹介します。

 

この記事を読めば、あなたの腰の痛みの原因を理解し、適切な対処法を見つけることができるでしょう。

 

痛みが慢性化する前に、ぜひこの記事を参考にして、快適な毎日を取り戻しましょう。

 

 

1. 右後ろの腰の痛みの特徴

 

腰の右後ろに痛みを感じるとき、その痛み方は人それぞれです。

 

痛みの種類や感じる部位によって、原因も異なってきます。

 

自分の痛みを正しく理解することは、適切な対処法を見つける第一歩です。

 

 

1.1 痛みの種類と部位による違い

 

腰の右後ろの痛みは、大きく分けて「鋭い痛み」「鈍い痛み」「しびれるような痛み」の3種類に分類できます。

 

さらに、痛む部位によっても原因が推測できます。

 

それぞれの痛みについて詳しく見ていきましょう。

 

 

1.1.1 鋭い痛み

 

ぎっくり腰のように、突然鋭い痛みが走る場合は、筋肉や靭帯の損傷が考えられます。

 

くしゃみや咳をしたとき、重いものを持ち上げたときなどに起こりやすいのが特徴です。

 

また、激しい運動後にも同様の痛みが出ることがあります。

 

痛みが強い場合は安静にすることが大切です。

 

 

1.1.2 鈍い痛み

 

慢性的に鈍い痛みが続く場合は、筋肉の疲労や姿勢の悪さが原因であることが多いです。

 

長時間同じ姿勢でいたり、デスクワークが多い人によく見られます。

 

また、冷えも鈍い痛みを引き起こす要因の一つです。

 

内臓疾患が原因で鈍い痛みを生じるケースもあるので、長引く場合は注意が必要です。

 

 

1.1.3 しびれるような痛み

 

腰の痛みとともに、足にしびれや麻痺がある場合は、神経が圧迫されている可能性があります。

 

腰椎椎間板ヘルニアや腰椎すべり症などが考えられます。

 

しびれの範囲や程度によって、原因となる疾患が特定できる場合もあります。

 

痛みの種類 特徴 考えられる原因
鋭い痛み 突然の痛み、動作に伴う痛み 筋肉や靭帯の損傷、ぎっくり腰
鈍い痛み 慢性的な痛み、持続的な痛み 筋肉の疲労、姿勢の悪さ、冷え、内臓疾患
しびれるような痛み しびれや麻痺を伴う 神経の圧迫、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症

 

上記の表はあくまでも目安です。自己判断せず、痛みが続く場合は専門家にご相談ください。

2. 右後ろの腰の痛みの原因

 

右後ろの腰の痛みは、実に様々な原因が考えられます。

 

その痛み方や、日常生活での動作、既往歴などによって原因を特定していく必要があります。

 

原因を特定することで、適切な対処法を選択し、辛い痛みから解放される第一歩となります。

 

ここでは、右後ろの腰の痛みの主な原因を詳しく解説します。

 

2.1 筋肉の緊張や炎症

 

日常生活の動作や姿勢、あるいはスポーツなどによって、腰周りの筋肉に負担がかかり、緊張や炎症を引き起こすことがあります。

 

右後ろの腰の痛みは、特に以下の筋肉が原因となっているケースが多いです。

 

 

2.1.1 腰方形筋

 

腰方形筋は、肋骨と骨盤をつないでいる筋肉で、上半身を横に曲げたり、腰を安定させる役割を担っています。

 

長時間同じ姿勢を続ける長時間同じ姿勢を続ける重いものを持ち上げる重いものを持ち上げるくしゃみや咳をするくしゃみや咳をするなどの動作で負担がかかりやすく、炎症を起こすと右後ろの腰に痛みを生じることがあります。

 

 

2.1.2 脊柱起立筋

 

脊柱起立筋は、背骨に沿って縦に伸びている筋肉群で、姿勢を維持したり、体を後ろに反らせる際に働きます。

 

デスクワークや猫背などの悪い姿勢を長時間続ける悪い姿勢を長時間続けることで、脊柱起立筋が過緊張状態になり、右後ろの腰に痛みを引き起こすことがあります。

 

 

2.1.3 大臀筋

 

大臀筋は、人体の中で最も大きな筋肉であり、歩行や階段の上り下り、立ち上がる動作など、下半身の様々な動きに関与しています。

 

長時間の座位長時間の座位運動不足運動不足によって大臀筋が弱化すると、骨盤の安定性が低下し、腰に負担がかかりやすくなります。

 

その結果、右後ろの腰に痛みを生じることがあります。

 

 

2.2 内臓の疾患

 

腰の痛みは、筋肉の問題だけでなく、内臓の疾患が原因となっている場合もあります。

 

特に右後ろの腰の痛みは、以下の疾患との関連性が指摘されています。

 

 

2.2.1 腎臓結石

 

腎臓結石は、腎臓の中に結石ができてしまう病気です。

 

結石が尿管に詰まると、激しい痛み激しい痛みが腰から背中にかけて走り、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

 

右の腎臓に結石がある場合は、右後ろの腰に痛みを感じることがあります。

 

 

2.2.2 尿路感染症

 

尿路感染症は、細菌が尿路に侵入して炎症を起こす病気です。

 

膀胱炎や腎盂腎炎などが含まれ、排尿時の痛み排尿時の痛み発熱発熱腰の痛み腰の痛みなどの症状が現れます。

 

右側の腎臓や尿管に感染が生じた場合、右後ろの腰に痛みを感じることがあります。

 

 

2.2.3 婦人科系疾患

 

子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人科系疾患も、腰の痛みの原因となることがあります。

 

これらの疾患は、月経痛の悪化月経痛の悪化不正出血不正出血下腹部の痛み下腹部の痛みなどを伴うことが多く、右側の卵巣や子宮に異常がある場合は、右後ろの腰に痛みを感じることがあります。

2.3 骨格の異常

 

骨格の異常も、右後ろの腰の痛みの原因となることがあります。

 

代表的なものとしては、以下のような疾患が挙げられます。

 

 

2.3.1 腰椎椎間板ヘルニア

 

腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。

 

腰や足の痛みやしびれ腰や足の痛みやしびれ足の力が入りにくい足の力が入りにくいなどの症状が現れ、右側の神経が圧迫されている場合は、右後ろの腰や右足に痛みやしびれを感じることがあります。

 

 

2.3.2 腰椎すべり症

 

腰椎すべり症は、腰椎と呼ばれる背骨の一部が前方にずれてしまう疾患です。

 

腰痛腰痛足のしびれ足のしびれ間欠性跛行(しばらく歩くと痛みやしびれで歩けなくなるが、少し休むとまた歩けるようになる)間欠性跛行(しばらく歩くと痛みやしびれで歩けなくなるが、少し休むとまた歩けるようになる)などの症状が現れ、右側の腰椎がずれている場合は、右後ろの腰に痛みを感じることがあります。

 

 

2.3.3 仙腸関節炎

 

仙腸関節炎は、仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節に炎症が生じる疾患です。

 

腰や臀部の痛み腰や臀部の痛み脚の付け根の痛み脚の付け根の痛みなどの症状が現れ、右側の仙腸関節に炎症がある場合は、右後ろの腰に痛みを感じることがあります。

 

 

2.4 その他

 

上記以外にも、右後ろの腰の痛みを引き起こす原因は様々です。

 

代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

原因 詳細
姿勢の悪さ 猫背や反り腰など、悪い姿勢を長時間続ける悪い姿勢を長時間続けると、腰周りの筋肉に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。

特にデスクワークやスマートフォンの長時間使用は、姿勢が悪化しやすいため注意が必要です。

ストレス ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高める原因となります。

過度なストレス過度なストレスは、腰の痛みだけでなく、様々な身体の不調を引き起こす可能性があります。

冷え 体が冷えると、血行が悪くなり、筋肉が硬くなりやすくなります。

冷え性の方冷え性の方は、腰の痛みを感じやすい傾向があります。

特に冬場や冷房の効いた部屋では、体を冷やさないように注意が必要です。

 

右後ろの腰の痛みは、様々な原因が考えられます。

 

自己判断で対処せずに、痛みが続く場合は、専門家へ相談するようにしましょう。

 

 

3. 病院に行くべき腰の痛みのサイン

 

右後ろの腰の痛みは、原因によって適切な対処法が異なります。

 

自己判断でケアを続けると、症状が悪化したり、根本的な原因への対処が遅れたりする可能性があります。

 

そのため、医療機関への受診が必要なサインを見極めることが重要です。

 

以下の症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

 

3.1 激しい痛み

 

安静にしていてもズキズキと痛む、あるいは体を動かす際に激痛が走る場合は、重篤な疾患が隠れている可能性があります。

 

特に、我慢できないほどの強い痛みは、緊急性を要するサインです。

 

自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。

 

 

3.2 発熱を伴う

 

腰の痛みと同時に発熱がある場合は、感染症や炎症などが疑われます。

 

特に、38度以上の高熱が出る場合は注意が必要です。

 

自己判断で解熱剤を服用するのではなく、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けてください。

 

 

3.3 しびれや麻痺

 

腰の痛みとともに、足にしびれや麻痺などの神経症状が現れる場合は、神経が圧迫されている可能性があります。

 

腰椎椎間板ヘルニアなどが疑われるため、速やかに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてください。

 

しびれや麻痺の範囲が広がったり、強くなったりする場合は、特に注意が必要です。

 

 

3.4 排尿・排便障害

 

腰の痛みに加えて、尿が出にくい、尿が漏れる、便が出にくい、または便が漏れるなどの排尿・排便障害が現れた場合は、脊髄や神経が圧迫されている可能性があり、非常に危険な状態です。

 

緊急性を要するため、すぐに医療機関を受診してください。

 

 

3.5 その他の受診を検討すべきサイン

 

症状 詳細
痛みが長引く 2週間以上痛みが続く場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
夜間痛 夜間や早朝に痛みが強くなる場合は、炎症や腫瘍などの可能性も考えられます。
安静にしていても痛みが改善しない 安静にしていても痛みが変わらない、または悪化する場合は、医療機関への受診が必要です。
体重減少 原因不明の体重減少を伴う場合は、重大な疾患が隠れている可能性があります。
下肢の筋力低下 足に力が入りにくくなるなど、筋力低下を感じる場合は、神経の圧迫が疑われます。
転倒などによる強い衝撃を受けた 転倒や事故などで腰に強い衝撃を受けた場合は、骨折などの可能性があるため、医療機関を受診しましょう。

 

上記の症状はあくまで一例です。

 

腰の痛みは様々な原因で起こり得るため、少しでも不安な場合は自己判断せずに医療機関を受診し、専門家の診断を受けることが大切です。

 

早期発見・早期治療によって、症状の悪化を防ぎ、健康な状態を取り戻しましょう。

 

 

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4. 自宅でできる腰の痛みの対処法

 

右後ろの腰の痛みは、日常生活に支障をきたすつらい症状です。

 

我慢せずに、適切な対処をすることが大切です。

 

ここでは、自宅でできる腰痛の対処法として、温熱療法、冷却療法、安静、セルフマッサージ、ストレッチ、市販薬について解説します。

 

 

4.1 温熱療法と冷却療法

 

痛みの種類によって、温めるか冷やすかを使い分けましょう。

 

急性の痛みや炎症がある場合は、冷却療法が効果的です。

 

保冷剤や氷嚢をタオルで包み、痛む部分に15~20分程度当ててください。

 

慢性的な痛みや筋肉の凝りには、温熱療法が適しています

 

温湿布やホットタオル、お風呂で温めることで、血行が促進され、筋肉がリラックスします。

 

 

4.2 安静と休息

 

痛みがある時は、無理に動かず安静にすることが重要です。

 

痛みが強い場合は、横になって休むのが一番です。

 

ただし、長期間の安静は逆効果になる場合もあるので、痛みが軽快してきたら、少しずつ体を動かすようにしましょう。

 

 

4.3 セルフマッサージ

 

腰の周りの筋肉を優しくマッサージすることで、血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。

 

テニスボールやフォームローラーなどを使い、腰や臀部の筋肉をほぐすのも効果的です。

 

ただし、痛みが増す場合はすぐに中止してください。

 

 

4.4 ストレッチ

 

腰痛予防・改善には、ストレッチも効果的です。

 

入浴後など、体が温まっている時に行うと効果的です。

 

無理のない範囲で行い、痛みがある場合は中止しましょう。

 

 

4.4.1 腰方形筋ストレッチ

 

床に仰向けになり、両膝を立てます。次に、片方の足を反対側の太ももに乗せ、両手で反対側の太ももを抱え込みます。

 

そのまま、ゆっくりと胸に引き寄せ、数秒間キープします。

 

反対側も同様に行います。

 

 

4.4.2 大臀筋ストレッチ

 

床に仰向けになり、両膝を立てます。

 

片方の足を反対側の太ももに乗せ、両手で反対側の太ももを抱え込みます。

 

そのまま、ゆっくりと胸に引き寄せ、数秒間キープします。

 

反対側も同様に行います。

 

 

4.4.3 ハムストリングスストレッチ

 

床に座り、片足を伸ばし、もう片方の足を曲げます。

 

伸ばした足のつま先を両手で持ち、上半身を前に倒します。

 

太ももの裏が伸びているのを感じながら、数秒間キープします。

 

反対側も同様に行います。

 

 

4.5 市販薬の使用

 

ドラッグストアなどで市販されている鎮痛剤や湿布薬を使用することもできます。

 

市販薬を使用する際は、用法・用量を守り、副作用に注意してください。

 

痛みが長引く場合や症状が悪化する場合は、自己判断せずに専門家へ相談しましょう。

 

種類 効果 注意点
鎮痛剤(内服薬) 痛みを軽減する 胃腸障害などの副作用に注意
湿布薬(外用薬) 炎症を抑え、痛みを和らげる かぶれなどに注意

 

これらの対処法を試しても痛みが改善しない場合や、症状が悪化する場合は、医療機関への受診を検討しましょう。

 

自己判断で治療を続けると、症状が悪化したり、適切な治療の開始が遅れたりする可能性があります。

 

 

5. 効果的なストレッチ

 

右後ろの腰の痛みを和らげるには、痛みの原因となっている筋肉をストレッチすることが効果的です。

 

ここでは、腰方形筋、大臀筋、ハムストリングスのストレッチ方法を紹介します。

 

 

5.1 腰方形筋ストレッチ

 

腰方形筋は、腰の深部に位置する筋肉で、姿勢の維持や体幹の安定に重要な役割を果たしています。

 

この筋肉が硬くなると、腰の痛みや動きにくさにつながることがあります。

 

 

腰方形筋ストレッチのやり方

 

  1. 床に正座し、左足を前に出し、膝を90度に曲げます。
  2. 右脚は後ろに伸ばし、つま先を立てます。
  3. 左手を腰に当て、上半身をゆっくりと右側に倒します。
    この時、腰に痛みを感じない範囲で行いましょう。
  4. この姿勢を30秒間保持し、反対側も同様に行います。

 

ポイント

  • 呼吸を止めずに、自然な呼吸を続けましょう。
  • 痛みを感じたら、無理せず中止しましょう。
  • 毎日継続して行うことで、より効果を実感できます。

5.2 大臀筋ストレッチ

 

大臀筋は、人体で最も大きな筋肉であり、歩行や階段の上り下りなど、日常生活の様々な動作に関わっています。

 

大臀筋が硬くなると、腰への負担が増加し、痛みを引き起こす可能性があります。

 

 

大臀筋ストレッチのやり方

 

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
  2. 右足を左足の上に乗せます。
  3. 両手で左太もも裏を抱え、胸の方に引き寄せます。
  4. この姿勢を30秒間保持し、反対側も同様に行います。

 

ポイント

  • お尻が伸びているのを感じながら行いましょう。
  • 無理に足を胸に近づけすぎないように注意しましょう。

5.3 ハムストリングスストレッチ

 

ハムストリングスは大腿裏にある筋肉群で、膝を曲げる、股関節を伸ばすなどの動作に関与しています。

 

ハムストリングスの柔軟性が低下すると、骨盤の動きが悪くなり、腰痛につながる場合があります。

 

 

ハムストリングスストレッチのやり方

 

方法1:椅子を使ったストレッチ 方法2:タオルを使ったストレッチ
  1. 椅子に座り、片足を前に伸ばします。
  2. 伸ばした足のつま先を天井に向けます。
  3. 上半身を前に倒し、太ももの裏が伸びているのを感じます。
  4. この姿勢を30秒間保持し、反対側の足も同様に行います。
  1. 仰向けに寝て、片足を天井に向けます。
  2. 伸ばした足の裏にタオルをかけ、タオルの両端を持ちます。
  3. タオルを引っ張りながら、足をさらに伸ばします。
  4. この姿勢を30秒間保持し、反対側の足も同様に行います。

 

ポイント

  • 膝を曲げないように意識しましょう。
  • 息を吐きながら行うと、より筋肉が伸びやすくなります。

 

これらのストレッチは、腰の痛みを緩和するのに役立ちますが、痛みが強い場合や症状が改善しない場合は、専門家にご相談ください。

 

6. ツボ押しで腰の痛みを緩和

 

腰の痛みは、日常生活に支障をきたす辛いものです。

 

ツボ押しは、手軽にできるセルフケアとして、痛みの緩和に役立つ場合があります。

 

痛みが強い場合や長引く場合は、専門家への相談も検討しましょう。

 

 

ここでは、右後ろの腰の痛みに効果的なツボをいくつかご紹介します。

 

ツボの位置は個人差がありますので、優しく押して、痛みや不快感がない範囲で行ってください。

 

 

6.1 腎兪(じんゆ)

 

腎兪は、腰痛の代表的なツボとして知られています。

 

第二腰椎棘突起下縁と同じ高さ、外側1.5寸(親指の幅の約1.5倍)に位置します。

 

慢性的な腰痛、腰の冷え、疲労感などに効果があるとされています。

 

 

押し方:両手の親指を重ねて、ゆっくりと息を吐きながら5秒ほど押します。

 

これを数回繰り返します。

 

6.2 志室(ししつ)

 

志室は、腎兪の外側3寸に位置するツボです。

 

腰の痛み、だるさ、冷えなどに効果があるとされています。

 

腎兪と併せて刺激することで、より効果的です。

 

押し方:親指または人差し指の腹で、ゆっくりと息を吐きながら5秒ほど押します。

 

これを数回繰り返します。

 

 

 

6.3 環跳(かんちょう)

 

環跳は大臀筋の中央に位置するツボで、腰痛だけでなく、坐骨神経痛、股関節痛にも効果があるとされています。

 

身体の深部にあるツボなので、少し強めに押す必要があります。

 

 

押し方:床に仰向けになり、膝を立てます。

 

両手の親指を重ね、環跳に当て、ゆっくりと息を吐きながら5秒ほど押します。

 

これを数回繰り返します。

 

6.4 その他の腰痛に効果的なツボ

 

ツボ名 位置 効果
大腸兪(だいちょうゆ) 第四腰椎棘突起下縁と同じ高さ、外側1.5寸 腰痛、便秘、下痢
次髎(じりょう) 第二仙骨孔と同じ高さ、正中線の外方1.5寸 腰痛、坐骨神経痛、生理痛
委中(いちょう) 膝の裏の中央 腰痛、膝痛、むくみ

 

ツボ押しは、即効性がある場合もありますが、効果には個人差があります。

 

継続して行うことが大切です。

 

また、ツボ押しだけで痛みが改善しない場合は、他の対処法も検討し、必要に応じて専門家に相談しましょう。

 

 

7. 日常生活での注意点

 

右後ろの腰の痛みを予防・改善するためには、日常生活での注意が不可欠です。

 

痛みが出にくい生活習慣を身につけ、再発を防ぎましょう。

 

 

7.1 正しい姿勢を保つ

 

悪い姿勢は腰に負担をかけ、痛みの原因になります。

 

正しい姿勢を意識することで、腰への負担を軽減し、痛みを予防することができます。

 

 

7.1.1 立っている時

 

耳、肩、腰、くるぶしが一直線になるように意識しましょう。

 

猫背にならないように胸を張り、お腹を軽く引き締めます。

 

長時間立っている場合は、台などに片足を交互に乗せて、腰への負担を分散させましょう。

 

 

7.1.2 座っている時

 

浅く座らず、深く座り、背もたれに寄りかかりましょう。

 

椅子に深く腰掛け、背もたれを利用することで腰への負担を軽減できます。

 

足を組むのは避け、両足を床につけるか、フットレストを使用しましょう。

 

デスクワークなどで長時間座っている場合は、1時間に1回程度立ち上がって軽いストレッチを行うのがおすすめです。

 

 

7.1.3 寝ている時

 

仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションやバスタオルなどを置いて膝を軽く曲げると、腰への負担が軽減されます。

 

横向きで寝る場合は、抱き枕などを抱きかかえ、膝を軽く曲げると楽になります。

 

高すぎる枕は避け、首や肩の筋肉がリラックスできる高さのものを選びましょう。

 

 

7.2 重いものを持ち上げるときの注意点

 

重いものを持ち上げる際は、腰を曲げずに、膝を曲げて持ち上げるようにしましょう。

 

腰を曲げて持ち上げると、腰に大きな負担がかかり、ぎっくり腰などの原因になります。

 

また、重い荷物を持つときは、体幹を安定させるため、腹筋に力を入れるように心がけましょう。

 

 

間違った持ち上げ方 正しい持ち上げ方
腰を曲げて持ち上げる 膝を曲げて持ち上げる
急に持ち上げる ゆっくりと持ち上げる
体から離して持つ 体に近づけて持つ

 

また、可能であれば、台車などを使用し、腰への負担を最小限に抑えましょう。

 

無理に重いものを持ち上げようとせず、周りの人に協力を得ることも大切です。

 

 

7.3 適切な睡眠

 

睡眠不足は、体の回復力を低下させ、腰痛を悪化させる可能性があります。

 

質の良い睡眠を十分にとることで、疲労回復を促進し、腰痛の改善をサポートします。

 

毎日同じ時間に寝起きし、睡眠時間を一定に保つことで、体内時計が整い、質の良い睡眠につながります。

 

寝る前にカフェインを摂取するのは避け、リラックスできる環境を作ることも大切です。

 

寝室を暗く静かに保ち、アロマを焚いたり、リラックス効果のある音楽を聴いたりするのも良いでしょう。

 

自分に合った方法でリラックスし、質の高い睡眠を確保しましょう。

 

 

これらの日常生活での注意点を意識することで、右後ろの腰の痛みを予防・改善し、快適な生活を送るために役立ちます。

 

痛みがある場合は、無理をせず、適切な対処を行いましょう。

 

 

8. まとめ

 

右後ろの腰の痛みは、筋肉の緊張や炎症、内臓の疾患、骨格の異常など、様々な原因が考えられます。

 

痛みの種類も鋭い痛み、鈍い痛み、しびれるような痛みなど様々で、原因によって対処法も異なります。

 

この記事では、代表的な原因と、それぞれの原因に合わせた自宅でできるストレッチやツボ押しを紹介しました。

 

腰方形筋、脊柱起立筋、大臀筋などの筋肉の緊張や炎症が原因の場合は、ストレッチが有効です。

 

腎兪、志室、環跳などのツボ押しも痛みを緩和するのに役立ちます。

 

内臓疾患の可能性がある場合は、医療機関への受診が必要です。

 

激しい痛みや発熱、しびれや麻痺、排尿・排便障害がある場合も、自己判断せずに速やかに医療機関を受診しましょう。

 

 

日常生活では、正しい姿勢を保つ、重いものを持ち上げるときは膝を使って腰への負担を減らす、適切な睡眠をとるなど、腰に負担をかけないよう心がけることが大切です。

 

これらの対策を実践することで、腰の痛みを予防・改善し、快適な生活を送ることができます。

 

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

 

 

柔道整復師 武田和樹 監修

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