膝の痛み別おすすめテーピングの種類は?選び方から巻き方まで徹底解説!
膝の痛み別おすすめテーピングの種類は?選び方から巻き方まで徹底解説!
膝の痛みにお悩みの方、適切なテーピングで痛みを軽減し、快適な生活を取り戻しませんか?
このページでは、「膝の痛み テーピング 種類」というキーワードで検索したあなたに、最適なテーピング選びと巻き方を徹底解説します。
膝の痛みは、変形性膝関節症、靭帯損傷、半月板損傷、ランナー膝、オスグッド・シュラッター病など、様々な原因が考えられます。
それぞれの痛みの原因別に、おすすめのテーピングの種類と効果的な巻き方を写真やイラスト付きで分かりやすく説明。
ホワイトテープ、キネシオテープ、伸縮テープ、非伸縮テープなど、様々な種類のテーピングの特徴や選び方も詳しく解説することで、あなたの症状にぴったりのテーピングを見つけるお手伝いをします。
さらに、テーピングの基本的な巻き方や注意点、よくある失敗例も紹介。
ニチバンやジョンソン・エンド・ジョンソンなど、信頼できるメーカーの情報も掲載しているので、安心してテーピングを選んでいただけます。
この記事を読めば、もうテーピング選びで迷うことはありません。
適切なテーピングで膝の痛みを和らげ、一日も早く快適な生活を取り戻しましょう。
1. 膝の痛みの原因
膝の痛みは、様々な原因で引き起こされます。
加齢による変化、スポーツによる負荷、日常生活での動作など、多くの要因が複雑に絡み合って発症することがあります。
痛みの種類も、鋭い痛み、鈍い痛み、違和感など様々です。
ここでは、膝の痛みの代表的な原因を詳しく解説します。
1.1 変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、骨と骨が直接ぶつかることで炎症や痛みを引き起こす病気です。
加齢とともに発症リスクが高まり、中高年に多く見られます。
初期症状は、立ち上がりや歩き始めに痛みを感じることが多く、徐々に安静時にも痛むようになります。
正座や階段の上り下りが困難になることもあります。
1.1.1 変形性膝関節症の主な症状
- 膝の痛み
- 膝の腫れ
- 関節の変形
- 可動域制限
【その足の痛み、もしかしたら膝が悪いかも?】変形性膝関節症の症状と治療法 ブログへ
1.2 靭帯損傷
靭帯損傷は、スポーツや転倒などによって膝関節を支える靭帯が損傷する怪我です。
損傷の程度によって、痛みや腫れの程度が異なります。
前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯など、損傷する靭帯によって症状や治療法が異なります。
スポーツ活動中に起こりやすく、特に接触プレーが多いスポーツで発生しやすいです。
捻挫のように軽度の場合もあれば、靭帯が完全に断裂してしまう重症の場合もあります。
1.2.1 靭帯損傷の種類と症状
靭帯の種類 | 主な症状 |
---|---|
前十字靭帯 | 膝の不安定感、腫れ、痛み、音が鳴る感覚 |
後十字靭帯 | 膝の裏側の痛み、腫れ |
内側側副靭帯 | 膝の内側の痛み、腫れ |
外側側副靭帯 | 膝の外側の痛み、腫れ |
1.3 半月板損傷
半月板損傷は、膝関節にある半月板と呼ばれる軟骨が損傷する怪我です。
スポーツや急激な動作、加齢による変性などが原因で起こります。
損傷の程度は様々で、軽度の場合は自然治癒することもありますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。
膝の曲げ伸ばしや回転動作で痛みを感じることが多く、クリック音や引っかかりを感じることもあります。
また、膝に水が溜まることもあります。
1.4 ランナー膝
ランナー膝は、ランニングなどによって膝の外側に痛みが出る症状の総称です。
腸脛靭帯炎や大腿外側痛症候群など、いくつかの病態が含まれます。
長時間のランニングや急激な練習量の増加などが原因で起こりやすく、オーバーユース(使い過ぎ)による障害の一つです。
痛みは、膝の外側に現れることが特徴です。
1.5 オスグッド・シュラッター病
オスグッド・シュラッター病は、成長期の子供に多く見られる膝の痛みです。
スポーツなどで膝に負担がかかり続けると、脛骨粗面(膝のお皿の下にある骨の出っ張り)に炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こします。
ジャンプやダッシュなど、膝に負担がかかる動作で痛みが増強することが特徴で、成長痛の一種と考えられています。
思春期のスポーツをしている子供に多く見られます。
2. テーピングの種類
膝の痛みに対して使用するテーピングは、主に以下の種類があります。
それぞれの特徴を理解し、症状や目的に合わせて適切な種類を選びましょう。
2.1 ホワイトテープ
ホワイトテープは、最も一般的なテーピング材です。
固定力が高く、関節の安定化や動きの制限に効果的です。
綿布に酸化亜鉛を塗布したもので、粘着力が強く、剥がれにくいのが特徴です。
幅広いサイズが展開されており、患部や目的に合わせて使い分けることができます。
スポーツ現場で多く使用されていますが、皮膚への刺激が強い場合があるため、注意が必要です。
また、通気性が低いため、長時間の使用は避けた方が良いでしょう。
ニチバンやジョンソン・エンド・ジョンソンなど、様々なメーカーから販売されています。
battllewinホームページより
2.2 キネシオテープ
キネシオテープは、伸縮性のあるテープで、筋肉や関節の動きをサポートし、痛みを軽減する効果があります。
皮膚とほぼ同じ伸縮性を持つため、皮膚への負担が少ないのが特徴です。
筋肉の動きを補助したり、血行やリンパの流れを促進したりする効果も期待できます。
様々なメーカーからカラフルな商品が販売されており、スポーツシーンだけでなく、日常生活でも使用されています。
固定力はホワイトテープに比べると弱いため、強い固定が必要な場合は不向きです。
nitto二トムズ ホームページより
2.3 伸縮テープ
伸縮テープは、伸縮性のある素材でできたテープの総称です。
キネシオテープも伸縮テープの一種ですが、一般的に伸縮テープと呼ばれるものは、キネシオテープよりも固定力が高い傾向があります。
伸縮性があるため、関節の動きを妨げにくく、スポーツ時にも使いやすいのがメリットです。
様々な素材や伸縮率の製品があり、症状や目的に合わせて選ぶことができます。
代表的な素材としては、ポリウレタンやナイロンなどがあります。
2.4 非伸縮テープ
非伸縮テープは、伸縮性のない素材でできたテープです。
ホワイトテープも非伸縮テープの一種です。
関節を強力に固定したい場合や、ケガの予防に使用されます。
固定力が非常に高いため、患部の安静を保つのに役立ちます。
スポーツの種類によっては、ルールで非伸縮テープの使用が制限されている場合があるので注意が必要です。
代表的な素材は綿布です。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 用途 |
---|---|---|---|---|
ホワイトテープ | 綿布に酸化亜鉛を塗布。粘着力が強い。 | 固定力が高い。剥がれにくい。安価。 | 皮膚への刺激が強い。通気性が低い。 | 関節の固定、動きの制限。 |
キネシオテープ | 伸縮性があり、皮膚とほぼ同じ伸縮性。 | 皮膚への負担が少ない。筋肉の動きをサポート。 | 固定力が弱い。 | 筋肉のサポート、血行促進、痛み軽減。 |
伸縮テープ | 伸縮性のある素材。 | 関節の動きを妨げにくい。スポーツ時にも使いやすい。 | 固定力はホワイトテープより弱い。 | 軽度の捻挫、スポーツ時のサポート。 |
非伸縮テープ | 伸縮性のない素材。 | 強力な固定力。ケガの予防。 | 関節の動きを制限する。 | ケガの予防、関節の固定。 |
テーピングは正しく使用することで効果を発揮します。
それぞれのテープの特徴を理解し、適切な種類を選び、正しい巻き方で使用するようにしましょう。
不安な場合は、専門家に相談することをおすすめします。
3. 膝の痛み別おすすめテーピングの種類
膝の痛みは、原因によって適切なテーピングの種類や巻き方が異なります。
ここでは、それぞれの痛みに適したテーピングの方法を解説します。
3.1 変形性膝関節症におすすめのテーピング
3.1.1 症状とテーピングの目的
変形性膝関節症は、関節軟骨のすり減りや変形によって炎症や痛みが生じる疾患です。
テーピングは、痛みを軽減し、関節の安定性を高めることを目的とします。
炎症を抑え、膝への負担を軽減することで、日常生活の動作を楽にする効果が期待できます。
3.1.2 テーピングの種類と巻き方
変形性膝関節症には、主にキネシオテープが用いられます。
伸縮性のあるキネシオテープは、皮膚や筋肉の動きを制限することなく、関節をサポートします。
痛みの出ている部分や、膝関節の周囲に沿って貼ることで、関節の動きを安定させ、痛みを軽減します。
具体的な巻き方は、X字型やI字型など、症状や痛みの部位に合わせて調整します。
ニチバンのキネシオロジーテープや、ジョンソン・エンド・ジョンソンのキネシオテックスなどがおすすめです。
3.2 靭帯損傷におすすめのテーピング
3.2.1 症状とテーピングの目的
靭帯損傷は、スポーツや転倒などによって膝の靭帯が損傷した状態です。
テーピングは、損傷した靭帯を保護し、関節の安定性を高めることを目的とします。
患部を固定することで、さらなる損傷を防ぎ、痛みの軽減を図ります。
3.2.2 テーピングの種類と巻き方
靭帯損傷には、非伸縮テープと伸縮テープを組み合わせて使用することが一般的です。
非伸縮テープで患部をしっかりと固定し、伸縮テープで関節の動きをサポートします。
損傷の程度や部位によって巻き方が異なりますので、専門家の指導を受けることが重要です。
ニチバンのバトルウィンや、ジョンソン・エンド・ジョンソンのエラスチコンなどがおすすめです。
3.3 半月板損傷におすすめのテーピング
3.3.1 症状とテーピングの目的
半月板損傷は、膝関節内にある半月板が損傷した状態です。
テーピングは、損傷した半月板への負担を軽減し、関節の安定性を高めることを目的とします。
膝の動きを制限することで、痛みを軽減し、損傷の悪化を防ぎます。
3.3.2 テーピングの種類と巻き方
半月板損傷には、非伸縮テープと伸縮テープを組み合わせて使用します。
非伸縮テープで損傷部位を固定し、伸縮テープで関節全体の動きをサポートします。
損傷の程度や部位によって巻き方が異なりますので、専門家の指導を受けることが重要です。
ニチバンのバトルウィンや、ジョンソン・エンド・ジョンソンのエラスチコンなどがおすすめです。
3.4 ランナー膝におすすめのテーピング
3.4.1 症状とテーピングの目的
ランナー膝は、ランニングなどによって膝の外側に痛みが出る症状です。
テーピングは、膝の外側の筋肉や腱の負担を軽減し、痛みを和らげることを目的とします。
膝関節の安定性を高め、スムーズな動きをサポートします。
3.4.2 テーピングの種類と巻き方
ランナー膝には、キネシオテープが用いられます。
膝の外側から内側に向かってテープを貼り、膝蓋骨(膝のお皿)の動きを安定させます。
また、太ももの外側の筋肉(腸脛靭帯)に沿ってテープを貼ることで、筋肉の負担を軽減します。
ニチバンのキネシオロジーテープや、ジョンソン・エンド・ジョンソンのキネシオテックスなどがおすすめです。
ひざの外側の痛み予防(ランナーズニー)補強のキネシオロジーテーピング YouTubeへ
3.5 オスグッド・シュラッター病におすすめのテーピング
3.5.1 症状とテーピングの目的
オスグッド・シュラッター病は、成長期の子供に多く見られる膝の痛みです。
テーピングは、膝蓋腱への負担を軽減し、痛みを和らげることを目的とします。
患部の安静を促し、炎症の悪化を防ぎます。
3.5.2 テーピングの種類と巻き方
オスグッド・シュラッター病には、キネシオテープや伸縮テープが用いられます。
膝蓋腱を覆うようにテープを貼り、腱への負担を軽減します。
また、膝蓋骨の下部にテープを貼ることで、膝の動きを安定させます。
成長期の膝(ひざ)の痛み予防のオスグッド・シュラッター病(バトルウィンYouTubeへ)
ニチバンのキネシオロジーテープや、ジョンソン・エンド・ジョンソンのエラスチコンなどがおすすめです。
症状 | テーピングの種類 | 目的 |
---|---|---|
変形性膝関節症 | キネシオテープ | 痛み軽減、関節安定性の向上 |
靭帯損傷 | 非伸縮テープ、伸縮テープ | 損傷靭帯の保護、関節安定性の向上 |
半月板損傷 | 非伸縮テープ、伸縮テープ | 損傷半月板への負担軽減、関節安定性の向上 |
ランナー膝 | キネシオテープ | 膝外側の負担軽減、痛み緩和 |
オスグッド・シュラッター病 | キネシオテープ、伸縮テープ | 膝蓋腱への負担軽減、痛み緩和 |
4. テーピングの選び方
膝の痛みを和らげるためのテーピングは、様々な種類が市販されています。
適切なテーピングを選ぶことは、効果を最大限に引き出すために非常に重要です。
自分に合ったテーピングを見つけるためのポイントを、症状、素材、伸縮性、メーカーの4つの観点から解説します。
4.1 症状に合ったテーピングを選ぶ
テーピングは、症状によって適切な種類が異なります。
軽い痛みや違和感にはキネシオテープ、固定が必要な場合は非伸縮テープなど、痛みの程度や種類に合わせて選びましょう。
症状 | おすすめのテーピング |
---|---|
軽度の痛み、違和感、予防 | キネシオテープ |
中程度の痛み、腫れ | 伸縮テープ、キネシオテープ(重ね貼り) |
強い痛み、固定が必要な場合 | 非伸縮テープ、ホワイトテープ |
4.2 テープの素材で選ぶ
テーピングの素材は、主に綿布、合成繊維、不織布の3種類があります。
それぞれの特徴を理解して、自分の肌質や用途に合ったものを選びましょう。
綿布は通気性が良く肌に優しいですが、汗や水に弱いため、長時間の使用には向きません。
合成繊維は耐久性が高く、水にも強いため、スポーツ時におすすめです。
不織布は伸縮性があり、関節の動きを妨げにくいのが特徴です。
素材 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
綿布 | 通気性が高い、肌に優しい | 日常生活での軽いサポート |
合成繊維 | 耐久性が高い、水に強い | スポーツ、長時間の使用 |
不織布 | 伸縮性が高い、関節の動きを妨げにくい | 関節のサポート、可動域の確保 |
4.3 テープの伸縮性で選ぶ
テーピングの伸縮性も重要な選択基準です。
固定力を求める場合は非伸縮テープ、関節の動きをサポートしたい場合は伸縮テープを選びましょう。
キネシオテープは伸縮性があり、筋肉の動きをサポートし、血行促進効果も期待できます。
伸縮性 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
伸縮性あり(伸縮テープ、キネシオテープ) | 関節の動きをサポート、血行促進 | スポーツ、日常生活での軽いサポート |
伸縮性なし(非伸縮テープ、ホワイトテープ) | 強い固定力、関節の安定化 | 怪我の予防、固定 |
4.4 メーカーで選ぶ(ニチバン、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど)
テーピングは様々なメーカーから販売されています。
ニチバン、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどは、それぞれ独自の技術や特徴を持っています。
ニチバンは、バトルウィンというブランドでスポーツテーピングを展開しており、高い粘着力とサポート力が特徴です。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、バンドエイドで知られる企業で、幅広い種類のテーピングを提供しています。
それぞれのメーカーの特徴を比較検討し、自分に合った製品を選びましょう。
価格帯もメーカーによって異なるため、予算に合わせて選ぶことも可能です。
また、お試し用や少量パックなども販売されているため、初めて使用する際は、少量パックで試してから自分に合うテーピングを見つけるのも良いでしょう。
5. テーピングの基本的な巻き方
ここでは、膝のテーピングの基本的な巻き方を、準備するものから手順、よくある失敗例まで詳しく解説します。
様々なテーピング方法がありますが、今回は最も基本的な膝関節の安定性を高めるための巻き方を紹介します。
5.1 準備するもの
テーピングを始める前に、以下のものを準備しましょう。
- 非伸縮テープ(ホワイトテープ):固定力が高く、関節の安定性を保つのに適しています。幅5cmのものが一般的です。
- 伸縮テープ(キネシオテープなど):筋肉や関節の動きをサポートし、痛みを軽減する効果があります。使用する際は、皮膚への刺激が少ないものを選びましょう。必要に応じて使用します。
- はさみ:テープを切るために使用します。テーピング専用のはさみがあると便利です。
- アンダーラップ:皮膚への刺激を軽減し、テープの粘着力を高めます。必須ではありませんが、肌の弱い方は使用を推奨します。
- タオル:汗を拭いたり、患部を清潔に保つために使用します。
5.2 膝のテーピングの手順
今回は、膝蓋骨(お皿)の安定性を高めるための基本的な巻き方を解説します。
このテーピングは、膝蓋骨の不安定感や軽度の痛みがある場合に有効です。
- 皮膚の保護:アンダーラップを膝のお皿の上下、およびテープを貼る部分に巻き、皮膚を保護します。アンダーラップは引っ張らずに優しく巻きましょう。
- ベースの固定:非伸縮テープを大腿部(太もも)の上部、膝のお皿の上あたりに水平に1周巻き、固定します。これをアンカーと呼びます。
- 膝蓋骨上部の固定:アンカーの上端から、膝のお皿の上を覆うように非伸縮テープを斜め下に引っ張りながら貼ります。テープの端は膝の裏側で止めます。
- 膝蓋骨下部の固定:アンカーの下端から、膝のお皿の下を覆うように非伸縮テープを斜め上に引っ張りながら貼ります。テープの端は膝の裏側で止めます。
- アンカーの補強:最初に巻いたアンカーの上にもう1周テープを巻いて補強します。
- 確認:テーピング後に膝を曲げ伸ばしし、違和感や痛みがないか、テープが剥がれていないかを確認します。
手順 | ポイント |
---|---|
皮膚の保護 | アンダーラップは引っ張らずに、優しく巻きつける |
ベースの固定 | アンカーは適度な強さで固定する |
膝蓋骨上部の固定 | 膝のお皿の上部をしっかりと覆うように貼る |
膝蓋骨下部の固定 | 膝のお皿の下部をしっかりと覆うように貼る |
アンカーの補強 | アンカーが剥がれないようにしっかりと固定する |
確認 | 違和感や痛み、剥がれがないか確認する |
5.3 よくある失敗例
テーピングの効果を最大限に発揮し、トラブルを防ぐために、以下のよくある失敗例に注意しましょう。
- テープの巻き方がきつい:血行が悪くなり、しびれや痛みが生じる可能性があります。適度な強さで巻きましょう。
- テープの巻き方が緩い:関節がしっかりと固定されず、テーピングの効果が十分に得られません。適度な強さで巻きましょう。
- 皮膚の清潔度が低い:皮膚トラブルの原因になります。テーピング前に、汗や汚れをしっかりと拭き取りましょう。
- 同じ場所に繰り返し貼る:かぶれなどの皮膚トラブルの原因になります。テーピングを貼る位置を少しずつずらしましょう。
- 長時間の使用:皮膚への負担が大きくなります。適切な時間で使用し、必要に応じて貼り替えましょう。目安としては、1日程度で貼り替えるのが良いでしょう。
上記はあくまでも基本的な巻き方の一例です。
症状や痛みの程度によって適切なテーピング方法は異なります。
自己判断せず、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
6. テーピングの注意点
正しくテーピングを使用することで、膝の痛みを軽減し、運動機能をサポートすることができます。
しかし、誤った使い方や注意点を守らないと、皮膚トラブルや痛みを悪化させる可能性があります。
安全にテーピングを使用するために、以下の点に注意しましょう。
6.1 アレルギー反応
テーピングの粘着剤でかぶれや湿疹などのアレルギー反応を起こす場合があります。
初めて使用するテーピングの場合は、使用する前にパッチテストを行い、皮膚への影響を確認しましょう。
特に敏感肌の方は、低刺激性の粘着剤を使用しているテーピングを選ぶと良いでしょう。
症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、適切な処置を行ってください。
6.2 皮膚への負担
テーピングを長時間貼ったままにしたり、強く巻きすぎたりすると、皮膚への負担がかかり、炎症やかぶれを引き起こす可能性があります。
テーピングを貼る際は、皮膚を清潔にし、汗や水分をしっかり拭き取ってからにしましょう。
また、同じ場所に繰り返しテーピングを貼るのも避けましょう。
皮膚の状態を見ながら、適切な時間で使用してください。
テープを剥がす際は、皮膚を引っ張らないように注意し、ゆっくりと剥がしましょう。
毛の濃い部分に貼る場合は、毛の流れに沿って剥がすと皮膚への負担を軽減できます。
6.3 巻きすぎに注意
テーピングは、適切な強さで巻くことが重要です。
きつく巻きすぎると、血行が悪くなったり、神経を圧迫したりする可能性があります。
逆に、ゆるすぎると効果が得られません。
適度な圧迫感で、関節の動きをサポートするように巻くことが大切です。
巻き方に不安がある場合は、専門家に相談しましょう。
6.4 状態に応じた適切な使用
テーピングはあくまで補助的な役割を果たすものであり、根本的な治療ではありません。
痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、自己判断でテーピングを続けるのではなく、専門家に相談しましょう。
適切な診断と治療を受けることが重要です。
6.4.1 症状悪化時の対応
テーピング後に痛みやしびれが増強したり、腫れや熱感が生じた場合は、すぐにテーピングを外し、専門家に相談しましょう。
自己判断で放置すると、症状が悪化する可能性があります。
6.4.2 持病がある場合の注意点
持病 | 注意点 |
---|---|
糖尿病 | 血行障害のリスクがあるため、巻き方に注意し、定期的に皮膚の状態を確認する。 |
皮膚疾患 | 皮膚の状態が悪化する可能性があるため、医師に相談の上使用する。 |
血行障害 | 症状を悪化させる可能性があるため、医師に相談の上使用する。 |
6.5 専門家への相談
テーピングの種類や巻き方がわからない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
自分の症状に合った適切なテーピング方法を指導してもらうことで、より効果的に痛みを軽減し、怪我の予防に繋げることができます。
テーピングは正しく使用することで、膝の痛みを和らげ、運動をサポートする効果的なツールとなります。
上記で紹介した注意点を守り、安全かつ効果的にテーピングを活用しましょう。
7. まとめ
この記事では、膝の痛み別に適切なテーピングの種類と巻き方、選び方について解説しました。
膝の痛みは、変形性膝関節症、靭帯損傷、半月板損傷、ランナー膝、オスグッド・シュラッター病など、さまざまな原因で起こります。
それぞれの痛みに対して、適切なテーピングの種類と巻き方を選ぶことが重要です。
テーピングの種類は、ホワイトテープ、キネシオテープ、伸縮テープ、非伸縮テープなどがあります。
それぞれのテープの特徴を理解し、症状に合わせて使い分けることが大切です。
例えば、固定を目的とする場合は非伸縮テープ、可動域を制限しつつ動きのサポートが必要な場合は伸縮テープ、筋肉や関節の動きをサポートする場合はキネシオテープが適しています。
症状に合ったテーピングを選ぶことで、痛みを軽減し、早期回復を促す効果が期待できます。
テーピングは正しく巻かないと効果が得られないばかりか、症状を悪化させる可能性もあります。
初めてテーピングを行う場合は、医師や柔道整復師などの専門家に相談することをおすすめします。
また、ニチバンやジョンソン・エンド・ジョンソンといった信頼できるメーカーの製品を選ぶことも重要です。
アレルギー反応や皮膚への負担にも注意し、適切なテーピングを行いましょう。
この記事を参考に、ご自身の症状に合ったテーピングを選び、正しく使用することで、膝の痛みを効果的にケアしましょう。
柔道整復師 武田和樹 監修